2013/03/12

日本のライヴ会場は凶暴なくらいポジティヴなエネルギーに溢れてる - PiL 来日記念盤「レジー・ソング/アウト・オブ・ザ・ウッズ」

Reggie Song / Out of the Woods

ジョニー・アンド・ザ・ボーイズ、PiL の来日がいよいよあと3週間後に迫ってまいりました。みなさんいかがお過ごしでしょうか。コンサート近くになってから風邪をひいたり、お腹をこわしたりしないよう体調には充分気を付けましょう。

さてこの来日タイミングに合わせて EMI Music Japan から来日記念盤「レジー・ソング/アウト・オブ・ザ・ウッズ」がリリースされます。明日、3月13日の発売です。

イギリス、アメリカでは昨年の10月に発売されたシングルというかミニ・アルバムなんですが「This is PiL」からの2曲のほか、2010年ニューヨークのライヴ5曲が収録されています。全部で47分もあるので実質普通のアルバムと変わらないのですが値段は1500円という特別価格です。

PiLの国内盤が出る、出ないはとっても重要なんです。音楽のダウンロード販売や聴き放題サービスがあまり普及していない日本の子供たちはTSUTAYAが頼りです。健全な青少年の育成は近所のTSUTAYAにPiLがあるかないかに大きく左右されます。

現在の PiL は大手レコード会社とは契約せず、自前のレーベル PiL Official から 作品をリリースしています。世界各地での販売はそれぞれの国の販売会社と契約を結んでおこなっているんですが、EMI グループ企業で PiL の CD を販売してるのは唯一日本だけです。

EMI Music Japan の中の人、CD が売れなくて厳しい中がんばってるね。ジョニーも喜んでるよ。つい先日のインタビューでも EMI Japan は特別だって言ってたよ。

日本人は精神的な自由を持ってる。あんな狭い島に住んでるんだから、物理的な面で日本人は社会的に強い制約の中で生きている。物理的な制約と過密状態から生まれる様々な問題の中で何とかやっていかなくちゃならない。それが逆に日本人が頭の中で世界を広げるチャンスになったんだ。

PiL のすごく実験的な面、(1981年の) Flowers of Romance みたいなアルバムだって日本ではちゃんと評価してくれた。ヨーロッパやアメリカのレーベルはリリースさえ嫌がっていたのに、日本では発売翌週になんとチャート入りしたんだぜ。

たしかチャートの8位じゃなかったかな。ものすごい元気付けられたよ。お陰で(ヨーロッパやアメリカの)レーベルの連中に「このアルバムが売れないだって?生憎もう売れてるんだよ!」って言えるようになった。

日本でのショーはこの上ない最高のものにしたいと思ってる。俺はそれが目的でやってるんだ。みんなから金をふんだくるためのショーじゃない、みんなと何かを分かち合うためのショーなんだ。

俺は幸せもんだよ、また日本に行けてものすごくうれしい。日本でやるギグの雰囲気は大好きなんだ。凶暴なくらいポジティヴなエネルギーに溢れてる。それに EMI Japan は俺たちにずっと、ちゃんと敬意を持って接してくれてる数少ないレーベルのひとつがなんだぜ。他の国の EMI ではあり得ない。日本だけのことなんだ。ニホン・イチバン(笑)。

Tokyo Weekender - Q & A: John Lydon

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