ブライアン・イーノ(Brian Eno)の CD がまた出ます。CURIOSITIES Volume II です。今年はほんとによく出ます。蔵ざらえです。以下ご本人からのお言葉(適当訳)。
こないだロバート・フリップ(Robert Fripp)がぼくにこう言った。
「俺、昔は優柔不断だったんだけどさ、今もそうなのかよくわかんないんだよ。」
ぼくも彼が優柔不断なのかどうかわからない。でも少なくともぼくは自分を優柔不断じゃないと思ってる。
ぼくは曲をつくっているとき大抵こいつはすごいものになるぞと熱に浮かれた状態になっている。でも次の日朝食のテーブルにつく頃になると、なんかあまり大したものに思えなくなっていることがよくある(スタジオの赤いライトが人の顔色に及ぼす影響というのはたいへん興味深い)。今回ははそれがどうゆう計画のもとにどこで作ったのかに関わらず、いつ聴いても自分で良い思えるものであることを基準に曲を選んだ。
実は Curiosities 第1集作成の時点で曲選びはすべて完了していた。首尾一貫したひとつのスタイルのもとに他の曲と協調させて CD としてまとめることが難しい余り物ばかりを選んだのだから。
結局 CD は同じ長さの2枚に分けることになった。1枚には何がしかのビートがある曲を集め、続きのもう1枚はビートのないものという具合。
どれを CD に収録するか決めるのはすごく大変な作業だった。さんざんああでもないこうでもないやった挙句、結局決まった方法がこれ。
ぼくは昔、自分のレコードの収録曲を決める作業に参加させてもらえなかった。その作業というのが今回ぼくがやったような要領でおこなわれていたのかどうかは知らない。