ふるかわさんの人生の目的は風吹ジュンと結婚することだそうだ。最近の若者には珍しく、なかなかしっかりした良い目的を持っていると思う。しかしだな、私は1974年、小学生の頃からかの名曲「愛が始まるとき」を愛唱してきたのだ。山上たつひこ氏の名作「がきデカ」は全巻読破したかね? あのジュンちゃんはもちろん風吹ジュンがモデルになっている(ちなみに西条くんは西城秀樹で、あべ先生はあべ静江)。当時のイケてる小学生は、少年チャンピオンの「がきデカ」と少年マガジンの「デビルマン」を読み、「愛が始まるとき」を歌いながら練馬変態クラブごっこをしていたのだ。
元祖茶髪アイドル、日本歌謡曲史上最も歌の下手な歌手として登場した彼女は、一部小中学生の間でカルト的な人気を博したものの、その後ヤクザに拉致されたとか、実は中卒だったとか、元ホステスで2歳サバをよんでいたとかのスキャンダルでアイドル世界を追放され、脱いだり芸能界の大物と結婚したり子ども抱えて離婚したりで、一時はただひたすら毎日台所で鍋を磨いていたそうです。一人前の役者として認められ始めたのは40歳に近くなってからです。その後も元ダンナが覚醒剤で逮捕とかありました。現在の風吹ジュンが確立するまで、仕込みに30年くらいかかってるんですよ。ナロンエースや月桂冠の CM なんて、ホントは涙なしには見られないの。
だからね、若い人は20年、30年後、今の風吹ジュンみたいになれるような人を探しなさい。