Top Withens, a photo by stevec77 on Flickr. |
Get Behind Me Satan ってタイトル?別になんでもないわ。天国はぜんぜん居心地が良くなかったって言いたかっただけ。天国にいる夢を見たの。でもわたし、絶望しちゃって地上に帰りたいって泣いてばかりいたの。そしたら天使たち、怒ってわたしを嵐ヶ丘のてっぺん、荒地のど真ん中に放り出してくれたのね。うれしさのあまり泣きながら目を覚ましたわ。これでわたしの秘密やその他もろもろの説明になってるわよね。
どれほどわたしが彼を愛してるのか。ジャックはわたし以上にわたし自身なのよ。人の魂が何でできていようと、ジャックの魂とわたしの魂は同じものなの。レニーの魂なんかとは日の光が月の光と違うくらい、氷が炎じゃないくらいまったく別物なのよ。
うまくは説明できないけれど、みんなも自分という存在の背後に何かある、何かあるはずだって気付いているわよね。もしわたしというものが、ここにあるわたしでしかないとしたら、わたしが生まれてきた意味なんてどこにあるというの?この世で最大のわたしの悲しみはジャックの悲しみで、生まれたときからずっとお互いの悲しみを感じてきたわ。わたしの人生で何よりたいせつなのはジャックなのよ。この世のすべてが滅びても「彼」が歌い、ギターを弾き続ける限り「わたし」のドラムの音も存在し続けるわ。でももし「彼」がいなくなってしまえば、ほかに何が残っていようと世界はわたしとまるで関係のないものになってしまう。
ジャックのカレンへの愛はいわば木の葉のようなものね。時に連れて変わっていく。冬になれば木の姿もまるで変わってしまうわ。でもわたしのジャックへの愛は千歳の岩にも匹敵するわ。たとえそこから得られる喜びはわずかでも、なくてはならないものなの。わたし「が」ジャックなの。彼はいつでもどこでもわたしの心を占領しているわ。自分のことをいつも自分で好きではいられないように、必ずしも楽しいことではないけど、それこそがわたし自身なの。だからわたしたちが別れるなんて話はもうしないで。そんなことありえないわ。それに...。