ブライアン・イーノの「A YEAR」はすでに Amazon で注文できなくなっています。イーノが1995年に書いた日記と論文(?)を本にしたもので、翻訳は山形浩生さんです。670ページもあるとはいえ、4000円ですからね。イーノファン、山形ファンの中でも買うの後回しにして、持っていない人、多いと思う。でも間もなく入手できなくなります。今店頭に残っているのが最後です。これ、色々なネタの詰まったおもしろい本なのに。
すごくまともな人が感じたことをすごくまともに述べています。このまともさがとても新鮮。1995年、インターネットが普及する直前の時代の記録としてもおもしろい。ま、モンティパイソンのビデオ見てて、トイレ行くのが面倒なんで...なんて記述もありますが、そんなのまともな人なら誰でも身に覚えのあることです。
イーノの音楽を聴いたことない人は、先にこれ読んでから「Discreet Music」聴くのがいいと思う。だって、普通の音楽と聴き方違うんだから、知らない人がとまどうのは当たり前だよ。この本はイーノの CD/レコードの取り扱い説明書とも言えます。ちなみにイーノの代表曲は Windows 95 の起動音です。