Teri Gender Bender, a photo by remixyourface on Flickr. |
PiL 今年のツアーは今月初め、テキサス州オースチンで開かれた Fun Fun Fun Fest で締めとなったわけですが、11月のテキサスで PiL や Run D.M.C. が目玉になって開催されるフェスって一体どんなフェス?そこで YouTube の動画をチェックすると、フェスのハイライト集でジョン・ライドン以外にもうひとり、妙な踊りを踊りながら歌うお姉ちゃんが見つかりました。ボウズニアン・レインボウズ(Bosnian Rainbows)というバンドのヴォーカル、テリ・ジェンダー・ベンダー(Teri Gender Bender)でした。
日本語の情報がほとんどないグループなので簡単にご紹介しておきます。テリのほかの三人は、ギターのオマー・ロドリゲス・ロペス(Omar Rodríguez-López)とドラムのディアントニ・パークス(Deantoni Parks)、それにキーボードのニッキ・キャスパー(Nicci Kasper)というマーズ・ヴォルタ(The Mars Volta)一派です。
ヴォーカルのテリはレ・ブチャレッツ(Le Butcherettes)というバンドでもう5年くらい活動してる人ですが、ブチャレッツはテリ以外のメンバーが流動的な一方オマーがずっとレコーディングやライヴに関わっていて、やっぱりロドリゲス・ロペス・プロダクションに所属しています。ブチャレッツもユニークなバンドなので、また別に改めて書こうと思ってます。
最初はテリを除く三人がオマー・ロドリゲス・グループ(Omar Rodríguez-López Group)名義で活動していたんですが、テリがヴォーカルとして加わり、ボウズニアン・レインボウズと名を改めました。
4人は8月の末から世界をツアーで回っていて、ドイツ、イギリスはもちろん、ベルギー、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、オランダなどヨーロッパの寒い地方を中心に巡業しています。ロシアなんかペテルスブルクやキエフにまで行ってます。秋はアメリカ、オーストラリア各地を回ってこの後12月7日と8日、東京と大阪でライヴをやることになっています。
アルバムなどはまだリリースしていないんですが、ドイツのスタジオ Clouds Hill Recordings で収録した7つのバンドのスタジオ・ライヴをセットにしたアナログ10インチ7枚組ボックス「...live at Clouds Hill」というのが12月に発売される予定になっていて、その1枚がボウズニアン・レインボウズの録音になります。
次のビデオはその Clouds Hill でのレコーディング風景を撮影したものです。
ヴォーカルはテリ・ジェンダー・ベンダー、昔の Nico にちょっと似た雰囲気もあります。ラテンの地に生まれ変わった生命力溢れる Nico って感じ。