The Durutti Column, a photo by djenvert on Flickr. |
「ヴィニ・ライリーの病状と彼への寄付について」の続報です。
ヴィニ・ライリー(Vini Reilly)の甥マット・ライリー(Matt Reilly)さんから寄付活動の終了と感謝の意を述べたメッセージが Facebook とドゥルッティ・コラムの公式サイトに投稿されました。
まず最初に、ヴィニへの暖かいメッセージ、提案、寄付などをくださったみなさんに心からお礼を申し上げます。
世界中の音楽ファンから寄せられた金額について先ほどヴィニに伝えたところ、大変感激し喜んでいました。また彼は、家賃などたまっていた支払いを賄うのに充分な金額が既に集まっているので、みんなへの感謝と共にもうこれ以上の寄付は必要ない、そう伝えてほしいと言っていました。また彼は、三回の脳梗塞発作を起こしてから、身体障害者と認定され手当の支給対象となる期間までに発生した家賃の支払いができなかったのだと説明していました。たまった家賃が支払えないためいつ追い出されるかもしれないと、彼はずっと頭を悩ませていたのです。ぼくがしょっていいた大きな荷物をみんなが肩代りしてくれたみたいな気分だ、そう彼は言っていました。今まで誰ももたらすことのできなかった最高の新年のスタートをぼくに与えてくれた、みんなのことを心から愛している、そう伝えてほしいと彼は言っていました。
彼は身体の健康と再びギターを弾くための力を手に取り戻そうと、困難に立ち向かう決心をしています。もちろんそれは容易なことではありませんが、みなさんが明るい光をもたらしてくれたのです。私の叔父に対するみなさんの力添えに深く感謝します。
2013年がみなさんにとって良い年でありますように。
マット・ライリー
https://www.facebook.com/groups/58125881422/permalink/10151161534121423/
この件は昨日から The Quietus など音楽サイトだけでなく、BBC や Guardiain など一般ニュース・サイトでも報じられています。BBC のニュースによると3,000英ポンドの寄付が集まったそうです。
当面の危機は脱したようなので、今後のヴィニ復活を応援したい人は CD や iTunes などでぜひドゥルッティ・コラム(The Durutti Colunn)の作品を買ってあげてください。
ドゥルッティ・コラムのアルバムは制作とリリースの時期がズレてるものが多くてちょっとややこしいのですが、現時点で最新のスタジオ・アルバムは「A Paean to Wilson (2010)」です。
次のビデオは脳梗塞で倒れる前の2010年1月、BBC 2 の The Review Show という番組に出演したときの模様で、同アルバムの曲「Duet with Piano」をスタジオで演奏しています。ピアノを弾いている女性が Poppy Morgan です。(2013/01/09 追記) BBC の取材を受けて、ヴィニ本人がこの件に関して語っています。