2009/12/31

ALiFE 2009 - パブリック・イメージ・リミテッド

http://www.concertlive.co.uk/product.php?id=88

イギリスに ConcertLive という会社があります。ライブ会場で録音した内容をその場で CD に焼いて即売する商売をしてるところです。この会社ができたのが、ちょうどギャング・オブ・フォー(Gang of Four)が再結成ツアーであちこちまわってる時期で、ここから出た Live at the Barbican というのをオラ買ったんですよ。ところこれがひどいのなんのって、音のバランスはメチャクチャ、ところどころ楽器の音がちょん切れてる、今どきブートレッグとしても通用しないぜというくらい悲惨なものでした。以来ここのライブ CD には手を出さないようにしてたんです。

ところが今回パブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.)再始動ツアーの CD が ConcertLive で販売されると言うので、ちょっと迷ったんですが、あまり期待せず、お布施のつもりで購入しました。その CD ALiFE 2009 が昨日届いたんですが、予想に反してすごくいい音。ばっちり、これなら文句ない。

レコーディング/ミキシングのエンジニアとして Andrew Tulloch という人の名前が載っています。ライブレコーディングのエンジニアとして有名みたいで、自前の移動レコーディングスタジオも持ってる人です。やっぱこうやって機材と人を準備して臨むと、インスタント CD でもちゃんとしたものができるんだねえ。

オラは通販で買ったのだけど、会場ではコンサート終了直後すぐに販売と言う体制らしい。CD は4枚組で1枚目と2枚目はコンサートの本編、3枚目がアンコール、4枚目はおまけの写真とメッセージビデオ。コンサート会場で受け取る場合、3枚目のディスクは空で、後から Web でダウンロードするようになっているみたい。つまり4枚目だけ事前に準備、1枚目、2枚目はリアルタイムでレコーディング、ミックスした内容を、アンコールをやっている間に CD に焼いて、終了後、即販売してるのだろうね。すごいなあ、どうやって作業しているのか現場を見てみたい。会場脇の小屋の中でパートのおばちゃんたちが、一斉に焼き上がった CD をパッケージに入れてんのかな。

CD ショップがなくなっても、コンサート会場ではまだしばらくインスタント CD が売れそうだね。

今回の PiL のコンサートは全日程同じセットリストだったようだけど、このライブ・レコーディングを前提にしていたためじゃないかな。かなり綿密な打合せやレコーディング・リハーサルがおこなわれたはず。

今回は12月15日から23日まで、全部で7回のコンサートが開催されたのだけど、そのうち4回がレコーディングされ、CD 化されています。オラが買ったのは初日のバーミンガムでのやつ。欲を言えば、全体に無難なきれいな音で録音されているため、もうちょっと思い切ったミックスのやつが聴きたい。たぶん録音された音をメンバーが聴いて、色々意見を出したかもしれないから、後ろの日程だともうちょっと違った音になっているかもしれない。

それから PiL のメンバー、元々みんなうまいミュージシャンなんだけど、リハーサルかなり力を入れてやったんだと思う。演奏やアレンジ、完璧だもん。特にルー・エドモンズ(Lu Edmonds)。アルバム「ハッピー?(Happy?)」の頃はジョン・マッギーオ(John McGeoch)の影に隠れてる感じだったけど、今になって本領発揮。ルックスも昔は繊細な文学系ギタリストだったのが、今はエルム街の悪夢みたいになっちゃってて最高。もちろん連日の2時間を越えるコンサートで、声を枯らすことなく、圧倒的な声量で吠え続けたジョニーおじさんも。

(追記)宮田さんという人のブログにLeeds公演の様子が書かれています

2009/12/30

お空の母ちゃんに届け!オラの歌声 (Death Disco - パブリック・イメージ・リミテッド)

先日ご紹介したジョニーおじさん率いるパブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.)のデス・ディスコ(別名: 白鳥の湖 - Swan Lake)。ゆうつべを細かく調べたところ、高音質バージョンが上がってましたので再度ご紹介します。

This is Public Image Limited here for your enjoyment, proper music for proper people.

2009/12/24

デス・ディスコ - パブリック・イメージ・リミテッド

ジョン・ライドン(John Lydon)が「久しぶりにこの曲を歌いたくなった」ということで再結成されたパブリック・イメージ・リミテッド(Public Image Ltd.)ですが、この曲、ジョンが病気で死を目前にした母ちゃんのために作った曲です。

死にそうな母ちゃんを前にこうゆう曲を作る息子も息子なら、おそらくそれを心から喜んでいたであろう母ちゃんも母ちゃんだし、その曲を聴くたびにうるうるするオラもオラだと思う。

めりーくりすます

2009/11/12

LOST (12XU - ワイアー)

照明が暗くなり、ステージ上にワイアーのメンバーが登場する。ステージに向かって左手は グレアム・ルイス(Graham Lewis)、中央後方はロバート・グレイ(Robert Grey)、右手がマーガレット・フィードラー・マックギネス(Margaret Fiedler McGinnis)。彼女はワイアーのツアーを自らの環境保護運動の一環として位置付け参加している。そして中央はコリン・ニューマン(Colin Newman)。数年前からコリン・ニューマン役を本人に代わってマイケル・エマーソン(Michael Emerson)がつとめているのは誰もが知るところだ。

スポットライトが点き、コリンがシャウトする。

「ワン、ツー、スリー、ストップ!」

一瞬の静寂の後、会場割れんばかりの拍手。

完璧。

おまけ
"Colin Newman (who now resembles Ben Linus from Lost)"

2009/07/21

Sinnerman - ニーナ・シモン

なんだよ、ニーナ・シモン(Nina Simone)おばさんのこと知らないのかよ。もちろん生まれたときからおばさんだったわけじゃないけど、とにかくニーナおばさんなんだよ。

気を付けろよ。ニーナおばさんはな、怖い顔してとても分かりにくいギャグを言うぞ。

それにはっきり言って強いぞ。どれくらい強いかというと、使う音楽をことごとく映像の足元にひれ伏せさせ、その意味を根本から変えてきたデイヴィッド・リンチ、あのリンチでさえニーナおばさんには歯が立たなかったんだから。

さあ、だからみんなでおばさんにあやまりに行こう。

ごめんなさい。

2009/03/09

人形の家に行かないで

さっきジャック・ブレルの「行かないで(Ne Me Quitte Pas)」を聴いていて、そういえばこの曲、弘田三枝子さんのカバー・バージョンが日本でも大ヒットしてオラの保育園でも流行ったんだよなあとか思い出して YouTube を探したらありました。「人形の家」という名前になってます。

シンディ・ローパーのバージョンもなかなか気合入ってます。