2011/02/24

NME Book of 2010 - ジョン・ライドン

ジョン・ライドン(John Lydon)が「ミスター・ロットンズ・スクラップブック」で Shockwaves NME Awards 2011 の the Best Book を受賞しました。

Mr Rotten's Scrapbook won the 'Book of 2010' at last at last night's NME Awards. CongraDulations! http://www.nme.com/news/sex-pistols/550992月24日 via web

Concert Liveという新興音楽配信企業とジョン・ライドンが組んで出版したというのはとても画期的なことだと思うけど、でも限定750部のきわめて限られたファン向けの本だからねえ。NME のスタッフは、何か口実つくってパーティにジョン・ライドンを呼びたかっただけとちゃう?

老眼鏡、なかなか似合ってるぜ。

2011/02/23

ヴィヴ・アルバーティンの Pledge 目標達成

PledgeMusic でのヴィヴ・アルバーティン(Viv Albertine)のアルバム・マスタリング資金調達、Pledge がなかなか伸びず危ない感じだったのですが、何とか目標額に達しました。

ただし

CD のプレスとアートワーク作成費用のこと忘れてた!モア Pledge プリーズ

とか言ってます。大丈夫かいな。

Keep pledging for my record please! I forgot about pressing and artwork! http://www.pledgemusic.com/projects/vivalbertine#project2月22日 via Twitter for iPhone

Virtual Boyfriend - ポリー・スタイリーン

ポリー・スタイリーン(Poly Styrene)のソロ復活アルバム「Generation Indigo」が完成し、その中の一曲「Virtual Boyfriend」が公開されています。あの「ポリーの声」が戻ってきていて、3月のアルバム発売を楽しみにしていたのですが、昨日突然本人から「癌と診断され治療中」との報告。治療に専念し、ライブ活動などはおこなわないそうです。

ちょっとばかり癌と戦ってるだけ。なんたってまだ私は生きてるのよ

It's been a bit of a battle fighting this cancer but hey ho I'm still alive, Luv Poly x2月22日 via TweetDeck

最近こういう話が続くなあ。こないだアリ・アップが亡くなったばかりだし、去年はヴィニ・ライリーが脳梗塞で入院というのがあったし...。

2011/02/19

きみの一番好きなバンドはスパークスだ。きみはまだ知らないだけだ。(Perfume - スパークス)

スーザンはサンローランをつけてる
ジェニーはレールデュタン
クリスティンはダビドフ
だけどきみは香水をつけない

ぼくがきみと一緒にいたいのはそれが理由
ぼくがきみと一緒にいたいのはそれが理由

失われたのは
過去の記憶を思い出させる、強いきっかけとなる感覚だ
では過去をねじ込んでみよう

ぼくがきみと一緒にいたいのはそれが理由
ぼくがきみと一緒にいたいのはそれが理由

2011/02/16

Charles Hayward Recorded

2007年に作られたチャールズ・ヘイワードのドキュメンタリー「Charles Hayward Recorded」が DVD 化されたそうです。ただし Amazon UK だけでの販売

ドラムを叩きながら歌うのすごく大変なんだよ。マイクから離れないように、頭を動かさずに叩かなくちゃならないから。

2011/02/12

エジプト - ジョン・ライドン

エジプト。受動的抵抗の正しさが現実に証明された。俺たちはエジプトのあんたらを支持する。怒りこそエネルギーだ。

2011年2月11日 ジョン・ライドン

Egypt. Passive resistance proved positive. Egypt we support you. Anger is an energy. - John Lydon. The Horses Mouth, February 11th 20112月12日 via web

2011/02/11

犬と愛とイギー・ポップ (Préliminaires – イギー・ポップ)

iggy pop by aleksey.const
iggy pop, a photo by aleksey.const on Flickr.

2009年に発表されたイギー・ポップ(Iggy Pop)の「Préliminaires」はミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq)の小説「ある島の可能性(La Possibilité d'une île)」を題材に作られたアルバムです。アルバムタイトルはフランス語で「準備」や「前戯」を意味します。何の準備かといえば、イギーいわく「死」への準備だそうです。

アルバムに先行してシングルで発売された「King of the Dogs」ではジャズをやっています。古いニューオーリンズ・スタイルのジャズです。ニューオーリンズやルイジアナの伝統的な葬式では、墓場へ向かうときに賑やかなジャズを演奏しながら行進するそうです。どうやらこれがイギーの葬式の曲になるようです。

臭いケツに汚い鼻
靴は履かない、服も着ない

俺は犬の王様のように生きている
肉片を口にくわえ
誰かが近づけば、その喉を喰いちぎる

俺は至高の者
俺は犬の王様

品の良い生活が行きつく先は癌におかされた肉体
ズボンなんか必要ない
俺はダンサー

俺は血に飢えた犬の王様

俺は魂を求めてうろつきまわる
あんたには分からないにおいを嗅ぎつける

俺は血に飢えた犬の王様

アルバムにはもうひとつ「A Machine for Loving」という曲に犬が出てきます。「ある島の可能性」の一部がそのまま歌詞として用いられています。フォックスという名の犬が死ぬと、オリジナルのフォックスの遺伝子を元に作られた次のフォックスが送られてくるというくだりです。

私が到着してから2週間目の日没後、フォックスは死んだ
私がベッドに寝そべっていると、近づいてきて
弱々しく尻尾を振りながらベッドに飛び上がろうともがいた
餌のボウルに口をつけなくなって以来
彼の体重は目に見えて減っていた

膝の上に乗せてやると、ほんの少しの間
疲れたような申し訳なさそうな目で私を見た
そして、静かに目を閉じた
それから2分後に吐いた息が最後だった

私は彼を屋敷の横、防護壁に囲まれた敷地の西端
彼の前任者の隣に埋めた

夜の間にセントラルシティから宅急便が来て、同じ犬を届けていった
連中はバリアの解除方法を知っている
わざわざ起きて出迎える必要はない

白と茶の小さな雑種犬が入ってきて尻尾を振った
手まねきすると、ベッドに飛び上がり私の横に寝そべった

愛とは何か、定義するのは簡単だが
現実の生物の中にそれを見出すのは容易ではない
我々は犬を通じてはじめて
愛とその可能性に対し敬意を払うことができる

犬は、愛する機械にほかならない
犬は誰かに飼われると同時に、その人間を愛する使命を帯びる
いかに醜く、偏屈で、不具の愚かな人間だったとしても
犬は、彼を愛する
犬は、彼を愛する

死への準備が済んだイギーはどうするのか?もちろん再結成したストゥージス(The Stooges)と共にツアーでステージ上を裸で叫び、転げまわる生活に戻ります。また今日も「きみの犬になりたい(I Wanna be Your Dog)」と歌っています。

2011/02/08

Pumpin' for Jill - イギー・ポップ

ケーブルテレビで Chuck を見てたら、チャックが昔の彼女ジルに会いに行く話のバックでイギー・ポップ(Iggy Pop)の「Pumpin' for Jill」がかかってた。おおう、なかなか渋い曲見つけてきたな。アルバム「Party (1981)」に収録されている曲だよ。

みんな俺のことカス扱いするけど
ジルがいるから
俺はスタンドで働き、車にガソリンを入れてる
.....
この曲を
きみが聴くことがあるかな

という感じのストレートかつ下半身ネタを抑えたワーキングクラス・ラブソングです。曲を通じて「ふぃーーーん」と鳴り続けるリードギターはデイヴィッド・ボウイ(David Bowie)の「Heroes」からいただいてきました。この時期の曲は最近のライブではほとんどやらないし一般に評価が低いんだけど、ほかにもいい曲がたくさんあるんだよ。

YouTube にはこの頃のライブ映像も上がっていました。イギーが黒のミニスカートにガーターベルトの姿で登場します。うしろでリズムギターを弾いてるのは、カルロス・アロマー(Carlos Alomar)です。「Pumpin' for Jill」はアンコールの2曲目、一番最後で歌われています。

2011/02/04

Rag and Bone - ザ・ホワイト・ストライプス

RAG & BONE MAN  by CARLOS62
RAG & BONE MAN , a photo by CARLOS62 on Flickr.

ぼくらはラグ・アンド・ボーン
ガラクタを売って身を立ててる
集めたガラクタは家へ持って帰る
こわれたトランペットや電話
役に立たなくなったもの、なんでもお引き受けします

あなたのすてきなガラクタは
ぼくらがいただきます

それいらないの?
だったらぜひぼくにくれない
メグなら使えるよ
ぼくらには役に立つんだよ
案外モノになるんだよ
ちょっとばかりのお金にはなるんだよ
使わないなら、ぼくらにちょうだい
家に持って帰るからさ

ホワイト・ストライプス(The White Stripes)が解散してしまいました。メグとジャックはもう一緒に音楽を作らないそうです。

これからもし、街のどこかでこの写真のような若者を見かけたら、ぜひ応援してあげてください。みんながガラクタだ、もう使えないと思っているものを、きっと、とんでもなくすてきなものに変えてくれるはずです。