最近のレインコーツ(The Raincoats)のライブ映像、色々 YouTube に上がってるはいるんですが、どれもこれもハンディカメラで撮ったようなショボイやつばかりで、もっとちゃんとしたのないのかよ、レインコーツだぞ、レインコーツ、レインコーツが演奏してるんだからちゃんと撮ったの出せよとか文句言いながら探してたら出てきました。昨年の11月、パリでおこなわれた BBMIX フェスティヴァル 2010でのライブの模様です。フェスティヴァル主催者が公式にアップしたものなので、演奏もジーナ・バーチ(Gina Birch)の顔のシワも実にクリアに撮れています。
ところがですね、このヴィデオなんとアナ・ダ・シルヴァ(Ana da Silva)が出ていないんですよ。冒頭のインタビューで説明されていますが、ライブ当日のサウンドチェックのときアナが手首を骨折して演奏できなくなってしまったんです。ただでさえスカスカでよれよれのレインコーツのサウンドなのに、アナが抜けてステージが成り立つのか?もちろん誰もがそう思います。
ところがですね、アナには悪いんだけど、素晴らしいんですよ、このステージ。プリティだぜ、惚れ直したぜ!ジーナ・バーチ!こんなベースサウンド、絶対ジーナにしか作り出せません。アナの穴を埋めようとステージを右へ左へのヴァイオリンのアン・ウッド(Anne Wood)もファンタスティック。あなたもレインコーツに絶対欠かせないメンバーです。ホントすごいんですよ、このおばちゃんたち。
オラのおすすめ、ザ・レインコーツの「No One's Little Girl」と「Shouting Out Loud」、2曲続けてお聴きください。