2012/02/19

こんな陳腐な歌のいったいどこがいいんだ (I Can't Believe That You Would Fall For All The Crap In This Song - スパークス)

Ron and Russell Mael, aka Sparks by mellotrongirl
Ron and Russell Mael, aka Sparks, a photo by mellotrongirl on Flickr.

世の中には陳腐なありふれた表現の作品がたくさんあります。ありふれていると言うくらいですから、世の中にある大半のものは陳腐でありふれてます。ラヴソングなんか、その最たるものです。

でも、ありふれるくらいですからニーズはたくさんあるんです。多くの人が求めているものは、当然提供しようという人もたくさん出てきますから、似たようなものがたくさん出てくるのは仕方ありません。

ところが人は、自分の求めているものがありふれていることに気付くと、「ありふれている!俺が欲しいのは、こんなんじゃない!」と文句を言ったりします。とはいえ、じゃあ自分で作ってみろと言われると、やはりありふれたものしか出てこなかったりします。

ありふれたものが嫌いな自分が出せるものが、実はありふれたものしかないってこととに気付き、絶望してしまう人もいます。でもよくよく考えてみると、自分の言いたいことは、ありふれたことかもしれないけれど、それでも言いたいんだから、ありふれていたって構わない、言ってしまえ、歌ってしまえ、というのもありです。

それでとにかくありふれたことを力いっぱいやってみると、ありふれているんだけど、誰かがにっこり笑ってくれたりして、ありふれているんだけど、幸せな気持ちになったりします。

スパークス(Sparks)の歌というのは、昔からずっと、全部そういう歌です。この曲は振り付けもシンプルでわかりやすいので、力いっぱいがんばりましょう。健闘を祈ります。

きみが欲しいんだ
きみなんだ、きみなんだ、何より欲しいのはきみなんだ
きみを愛してる
きみだけだよ、きみだけだよ、きみだけを愛してる

こんな陳腐な歌のいったいどこがいいんだ
こんなくだらない歌にだまされるなんて信じられない

誓うよ
永遠に、永遠に誓うよ
一緒だよ
いつまでも、いつまでも一緒だよ

こんな陳腐な歌のいったいどこがいいんだ
こんなくだらない歌にだまされるなんて信じられない

きみが欲しいんだ
きみなんだ、きみなんだ、何より欲しいのはきみなんだ
きみを愛してる
きみだけだよ、きみだけだよ、きみだけを愛してる