Ron and Russell Mael, aka Sparks, a photo by mellotrongirl on Flickr. |
世の中には陳腐なありふれた表現の作品がたくさんあります。ありふれていると言うくらいですから、世の中にある大半のものは陳腐でありふれてます。ラヴソングなんか、その最たるものです。
でも、ありふれるくらいですからニーズはたくさんあるんです。多くの人が求めているものは、当然提供しようという人もたくさん出てきますから、似たようなものがたくさん出てくるのは仕方ありません。
ところが人は、自分の求めているものがありふれていることに気付くと、「ありふれている!俺が欲しいのは、こんなんじゃない!」と文句を言ったりします。とはいえ、じゃあ自分で作ってみろと言われると、やはりありふれたものしか出てこなかったりします。
ありふれたものが嫌いな自分が出せるものが、実はありふれたものしかないってこととに気付き、絶望してしまう人もいます。でもよくよく考えてみると、自分の言いたいことは、ありふれたことかもしれないけれど、それでも言いたいんだから、ありふれていたって構わない、言ってしまえ、歌ってしまえ、というのもありです。
それでとにかくありふれたことを力いっぱいやってみると、ありふれているんだけど、誰かがにっこり笑ってくれたりして、ありふれているんだけど、幸せな気持ちになったりします。
スパークス(Sparks)の歌というのは、昔からずっと、全部そういう歌です。この曲は振り付けもシンプルでわかりやすいので、力いっぱいがんばりましょう。健闘を祈ります。
きみが欲しいんだ
きみなんだ、きみなんだ、何より欲しいのはきみなんだ
きみを愛してる
きみだけだよ、きみだけだよ、きみだけを愛してるこんな陳腐な歌のいったいどこがいいんだ
こんなくだらない歌にだまされるなんて信じられない誓うよ
永遠に、永遠に誓うよ
一緒だよ
いつまでも、いつまでも一緒だよこんな陳腐な歌のいったいどこがいいんだ
こんなくだらない歌にだまされるなんて信じられないきみが欲しいんだ
きみなんだ、きみなんだ、何より欲しいのはきみなんだ
きみを愛してる
きみだけだよ、きみだけだよ、きみだけを愛してる