Wire, a photo by : : Kasper on Flickr. |
ワイアー(Wire)の新作はライヴ・アルバム「The Black Session - Paris, 10 May 2011」です。と言っても普通の会場で演ったものではなく、昨年5月にパリのラジオ・フランスで、少数の観客を招待して録音されたスタジオ・ライヴです。実は昨年後半のツアー会場で限定販売されていたものなのですが、今回めでたく一般販売されることになりました。
国内盤の CD は2月20日の発売ですが、ダウンロード版のほうは先行リリースされていて、すぐに購入可能です。
昨年のツアーは、2010年暮れにリリースされた「Red Barked Tree」からの曲が中心だったのですが、Two People in a Room、Drill、Kidney Bingos など、しばらく演ってなかった古い曲も多く演奏されました。
ただしこのアルバムのハイライトはやはり、演奏時間10分にも及ぶロング・ヴァージョンの「Pink Flag」でしょう。1977年にリリースされたファースト・アルバムのタイトル・トラックで元々コードが2つしかない曲だったのですが、さらにコードを減らしワン・コードで延々と続きます。2000年のワイアー復活以降もライヴでは毎回必ず演奏されてる曲です。もう35年近く演奏し続けてます。
何人が死んで、生き残っているのは何人だろう?
ぼくは赤い奴隷商人に買い戻された
物資がかき集められ、戦略を策定
時計はすべて、18時15分に合わせられた
1955年の死者、生存者数を報告せよピンクの旗が、うなり声を上げてはためき
少年兵たちはラッパを吹き鳴らした
懺悔する間もなく、命令が下る
3月4日には帳簿が改竄された
3月12日現在、消息が判明した数を報告せよ何人が死んで、生き残っているのは何人だろう?