pretty vacant, a photo by Nesster on Flickr. |
というニュースが報じられていますが、オファーがあったのは本当だそうです。NME 4月14日号でジョン・ライドン(John Lydon)とザ・ホラーズ(The Horrors)のリース・ウェッブ(Rhys Webb)が対談してるんですが、そこでこんな風に言ってます。
オリンピックのイベントに参加してくれないかと言ってきたんだ。で、連中が何を計画していたかというと、セレブたちが車の荷台のステージに乗っかってスタジアムを一周するあれだよ。ヴィヴィアン・ウェストウッドのドレスを着たナオミ・キャンベルがいて、マッドネス(Madness)が「バギー・パンツ(Baggy Trousers)」を演奏した後でピストルズが「Pretty Vacant」を演奏するんだと。でも「ヴェイカント」は止めてくれ、「プリティ」だけの検閲済みバージョンでやってくれってさ。もちろん返事は「冗談じゃない、誰がそんなもんやるか!」。
よく意味が分からない人がいると思うので無粋ながら解説しておくと、普通 vacant はこんな風に「ヴェイカント」と発音するんですが、ジョニーはアクセントの位置を変えて「ヴェイカント」と歌うんです。本来公衆の面前であまり口にできない言葉を、正々堂々と叫べる方法を35年前に発明したわけです。
まあオリンピックはまだこんなもんでしょうけどね。その点こないだ BBC 6 Music でピーター・セラフィノウッチ(Peter Serafinowicz)がやったジョン・ライドンのインタビューはなかなか気が効いてたんだよ。インタビュー最後の会話がこれ。
ピーター「本日はスタジオに来てくれてありがとう。それに"不適切な"言葉を使わずに行儀良くしていただいて恐縮です。BBC は放送であなたがカントリー・ライフ・バター(CUNTry life butter)とか言い出すんじゃないかとすごく心配していたんです。」
ジョン「みんな俺のことを、かなり虚しい(pretty va-CUNT)やつだと思い込んでるからな。」
このインタビューは YouTube にも上がってるんですが、残念ながら上記部分はカットされてます。