2011/01/19

そもそもライドン家の辞書に口腔衛生なんて言葉は存在しなかった - ジョン・ライドン

John Lydon P.I.L. @ BML2010 by Clive Rowland Photography
John Lydon P.I.L. @ BML2010, a photo by Clive Rowland Photography on Flickr.

イギリスの新聞「ガーディアン(Guardian)」のサイトの Life & style というコーナー(「私の履歴書」みたいな感じ?)にジョン・ライドン(John Lydon)の短いインタビューが掲載されています。とってもすてきな内容なので訳してみました。

鏡で自分の顔を見ると、シミ、毛穴の黒ずみやニキビが見つかる。それを絞るのがおもしろくて止められない。鏡は角度を変えられる拡大表示タイプのものを使う。肌がまるで月面のように見えるんだ。

本当の髪の色は鼠色だ。赤毛になりたかった。もともと生まれたときはそうだったんだ。でなきゃブロンドがいい。ロスに住んでるから、そういう色なら実際にはサーフィンをしなくても、いかにもしてますって感じに見えるだろ。

俺のニックネームはロットン、歯に緑色のカビのスジが付いていたことからこの名前が付いた。そもそもライドン家の辞書に口腔衛生なんて言葉は存在しなかった。俺が家の中で歯ブラシを見たのは、親父がブーツを磨くときだけだ。

その後、俺はありとあらゆる病気にかかったが、不衛生な歯が身体全体の機能を狂わせる原因だったとは気づかなかった。1996年のセックス・ピストルズ(Sex Pistols)のツアーの前、ついに骨まで腐り始めたため、大掛かりな手術を受けるハメになった。今じゃ毎日フロスをしている。いいやり方を見つけたんだ。プラスチックのショッピングバッグの手さげ部分を使う。歯の隙間に具合良く入るんだよ。

好きなものは綿棒。安全ピンと同じでたくさんの使いみちがある。綿棒で鼻をほじるのが大好きだ。手鼻じゃ飛ばないようなやつが取れる。

俺は今54歳だが、年はまったく気にしちゃいない。たかだか半世紀生きて、ほんのちょっと変わっただけだ。