Sons Of Norway, a photo by zaskem on Flickr. |
先日紹介した映画「Sons of Norway」のプロモーションのため、ジョニーおじさんはトロント映画祭のプレミアショーに出席しました。いくつかのインタビューにも応じてます。カメオ出演しただけの映画にしてはずいぶんがんばるなと思ったのですが、出演や音楽提供だけでなく資金も一部提供し、エグゼクティブ・プロデューサーとしても名を連ねていたのでした。
映画のストーリーは Nikolaj Frobenius の自伝的小説をベースにしたもので、舞台は1978年、セックス・ピストルズが活躍していた時期のノルウェー、14歳の Nikolaj が主人公です。Tront.com のインタビュー記事ではこんなことを話しています。
Nikolaj に自分と共通するものを感じたんだ。パンク時代のあれこれじゃなく、おかしな点がさ。母親が出てくるところとか、いくつか俺の記憶を呼び起こすシーンがあるんだ。
それから父ちゃんが Nikolaj をヌーディスト・キャンプに連れてくシーン、俺がヒッピー世代に対して感じていたことをすっごくうまく表現してるよ。実に完璧にね。
映画を観てる間、すごく色んなことが頭の中をよぎった。ゆうべ他の観客と一緒に観たときは、ほかのみんなもそうなんだとわかってすごく感動したよ。こみ上げてくるものがあった。
映画への協力はすんなり決まったわけじゃなく、2009年暮れ、ちょうど PiL 再始動の頃、Nikolaj と監督の Jens Lien がストーカーまがいのしつこいアプローチを繰り返した末にジョンを説得したそうです。
あいつら、まるでイナゴの大群みたいだったんだよ。ギグには毎回付きまとって、ひっきりなしに電話がかかってきた。ほとんど嫌がらせだよ。だけどそれで興味を持ったよ。あいつらにとってはホントにホントに、そこまでして実現したいってことがあるってことだからさ。
話を聞いてみると、単に俺の名前を使いたいって話じゃなかった。映画のストーリーは純粋なもので、他の映画ではほとんど見られない現実の人間の視点で描かれていた。それも完璧に。つまりティーンエイジャーの悩み、増すばかりの苦痛、そして奇怪な行動をする両親とかさ。
それからこの記事「ジョニー・ロットンが皇室支持者に転向 (Johnny Rotten’s royal about-face)」なんてタイトルになってるんですが、言ってることはいつもと変わりありません。
彼女は魅力的だよ。俺は女王ばあちゃんが大好きだ。組織や体制に対する怒りと、特定の人間に対する怒りはまるで意味が違う。二つを混同すんなよ。
映画が日本で公開されるかどうかはまだわかりません。でも観たいな。次のビデオはまた別のインタビューですが、前に紹介したトレーラーよりもちょっとだけ長くジョンの出演シーンが観られます。でもやっぱり「ウンコだ!」としか言ってません。