ワイアー(Wire)の曲のタイトルや歌詞で Please なんて言葉が出てくると、当然こんなふうになります。
おねがいだから
ぼくの背中に刺さった
きみのナイフを抜いてください
それから抜くときは
どうかたのむから
ひねったりしないで
ワイアーの新作「レッド・バークト・トゥリー(Red Barked Tree)」は、この歌い出しの「Please Take」で始まります。スキンヘッドのグレアム・ルイス(Graham Lewis)が誘うような目線で、しっとりと歌い上げます。
前作「オブジェクト47(Object 47)」の記事を先日書いたばかりですが、2年半ぶりの新作「Red Barked Tree」が12月20日にリリースされました。正確に言うと、ワイアー公式サイト pinkflag.com 限定の先行リリースです。ダウンロード版のフォーマットは MP3 とflac、2種類での提供です。もちろんオラは flac を予約、ゲットして毎日聴いています。ただし一般の CD ショップや iTunes で入手できるようになるのは1ヶ月後です。待てない人は pinkflag.com で買いましょう。
そういえば1曲「Two Minutes」が無料でダウンロードできるようになっているので、これ聴いてがまんするという手もあります。でも今回のアルバムは「Two Minutes」みたいな曲ばかりだと思ったら大間違いなのでよろしく。
実は「Red Barked Tree」の収録曲、アルバム発売前のギグで何曲か既に演奏していて YouTube を探すと出てきます。11月8日に UK 音楽サイト The Quietus 主催でおこなわれたギグの映像が上がっていたので「Adapt」という曲をご紹介します。コリン・ニューマン(Colin Newman)は「これはクリスマス・ソングだ!」と申しております。気象変動、災害、金融市場の破綻、児童労働、政治の空洞化などの問題がうつくしいメロディーで歌われています。
メリー・クリスマス!