本日ご紹介するのは、つい先日デビュー EP「Forever」をリリースしたばかりの LA 出身バンド、ハイム(Haim)です。エスティ(Este Haim 24)、ダニエル(Danielle Haim 22)、アラナ(Alana Haim 19)のハイム家三姉妹によるバンドです。なんだ、また姉妹バンドかよと思われるかもしれませんが、仕方ないでしょう、今家族バンドの時代が来てるんです。
Haim としてのライヴ活動は4年ほど前からやっていたようですが、スタジオ音源をリリースするのは今回が初めてです。このデビュー EP、実はレコード会社からの発売ではなく自主制作したもので、バンドの Web サイトで MP3 データを無料配布しています。
(2012/07/16追記 上記 MP3 の無料配布は終了し、ダウンロード販売に切り替わりました。iTunes Store で購入できます。)
アマチュアの自主制作といっても最近は皆レベルが高いんですが、そんな中にあってもこの「Forever」はメロディー、ハーモニー、アレンジなどちょっとほかでは聴けないほどの完成度です。アルバムタイトル曲の「Forever」などは昔のブロンディー(Blondie)みたいな雰囲気が感じられます。
ブロンディーやスージー・クアトロ(Suzi Quatoro)などのヒット作を生み出したプロデューサーのマイク・チャップマン(Mike Chapman)、実は彼が3年ほど前にハイムに目を付け、一緒にレコーディングしていたことがあるんです。マイクが手がけた録音は残念ながらリリースされていませんが、そのときの経験がスタジオ技術や曲づくりに生きていることは間違いありません。
EP ではかっちりとしたポップな演奏を聴かせるハイムですが、打って変わってライヴではエモーショナルでワイルドな音を聴かせます。ビデオは EP には収録されていない「Let Me Go」という曲なんですが、これがめちゃカッコいいんですよ。ステージ左はキーボードとギター担当のアラナ、真ん中のギターがダニエル、右でベースを弾いてるのが長女のエスティです。パーカッションは全員が担当します。
真ん中のダニエルを見て「あれ?前にもどこかで見たような」と思った人がいるかもしれません。実は彼女、2010年のジュリアン・カサブランカス(Julian Casablancas)のツアーにパーカッション担当で参加、来日してるんです。ほかにもジェニー・ルイス(Jenny Lewis)などのツアーにも参加していて、YouTube を探すと色々出てきます。
(そのほかの Haim 関連情報、インタビューなど)