National Trust-branded Monopoly, a photo by HowardLake on Flickr. |
先日、英国で歴史的建造物や自然環境の保護運動をやってる団体ナショナル・トラストが「Never Mind The Dovecotes」というパンク・コンピレーション CD をリリースしました。この CD にはセックス・ピストルズ(Sex Pistols)の「Anarchy in the UK」と「Pretty Vacant」それぞれのデモバージョンが収録されているのですが、セックス・ピストルズ側には事前に何の連絡もないままリリースされたようです。
セックス・ピストルズはこのコンピレーション CD とは何の関わりもなく、またリリースにあたっての事前連絡も一切受けていない。この CD にはセックス・ピストルズの「Never Mind The Bollocks」の曲は一曲も収録されていない。収録されているのはデイヴ・グッドマン(Dave Goodman)がプロデュースしたデモ・バージョンの曲だが、どこから収録許可を得たのかも不明である。
さらにサイトにはジョン・ライドンの声明文も掲載されています。
俺はナショナル・トラストのことを信用したいが、こんなことがあったのではこの先無理になる。
俺は2003年にラジオ CM に出演し、ナショナル・トラストの宣伝をしたことをとても誇りに感じていた。
だが今回のアルバムに関して俺にも、マネージメントにも未だ何の連絡もなく、過去にも一切そんな話をしたことはない。許可などクソくらえってことなのか?
いつも思っていたことだが、高い地位にある連中に限って平気で盗みをはたらくようだ。高度な会話術とやらはいったいどこへ行ったんだ?
まだ今のところ俺はいったいどうしてこんなことが起きたのか、合点がいかない。
俺はイギリスを愛してる。誠実な国のイギリスだ。
俺たちは今非常に不誠実な扱いを受けている。俺たちは今回の一連の出来事に関する説明と事態を改善する回答を心から望んでいる。
2011年8月4日 ジョン・ライドン
これを書いてる時点でまだナショナル・トラストのサイトには何の回答も掲載されておらず CD の販売は続けられています。誰がミスったのか、いい加減な仕事をしたのかわからないけど、早く謝ったほうがいいぞ。中途半端な対応すると、ジョニーおじさん本当に怒るぞ。向こう30年は事ある毎にナショナル・トラストがいかにいい加減な団体か言い続けるぞ。