Cry Baby, a photo by Chalky Lives on Flickr. |
ときどき「生まれたときのことを憶えている」という人がいます。本当は記憶ではなく妄想による思い込みなのかもしれません。でも人間は妄想と思い込みがごっちゃになって成長し、その人格が形成されます。
人は事実のみに生きるにあらず。だからあんたも音楽を聴いたり、こんな文章読んだりするわけでしょう?
「Tie Me to the Length of That」はアルバム「This Is What You Want... This Is What You Get (1984)」に収録されている曲です。
試練と苦難
俺が生まれたとき、医者は俺のことが気に入らなかったらしい
あいつは俺の足首をつかむと七面鳥みたいに吊り上げたねえ、母ちゃん
なんであいつが俺をひっぱたくのを止めてくれなかったんだよ
ひどいよ
俺のことが嫌いなんだねたくさんの形と大きさ、色んなものがある
からだを撫でまわして驚かせ
ウバウバと声で心地良くするこのインチキくさい道具にびっくりしたんだね
きみが望むすべてを満足させてあげるよ
だがところで
この命は救う価値があるのだろうか俺を紐であそこから吊るして
俺を紐であそこから吊るして
俺を紐であそこから吊るしてきっと俺を愛さなかったことを後悔するぜ
俺の身体には何かが起きているんだ
性格というのはこうしたことで決まるんだよ俺を紐であそこから吊るして
俺を紐であそこから吊るして
俺を紐であそこから吊るしてこの感情は俺の身体に深く刻まれている
こんな関係はお互いどちらも望んだものじゃなかった
父ちゃん、憶えてるか
あいつに俺を抱かせるとき、しっかり抱えさせたはずだろ
けどあの阿呆は俺を落っことしたんだバブ、バブー
かわいい赤ちゃん
かわいい赤ちゃん
かわいい赤ちゃん俺を紐であそこから吊るして
俺を紐であそこから吊るして
俺を紐であそこから吊るして