Leftfield Lydon - Open Up, a photo by Jacob Whittaker on Flickr. |
芸能界ビジネスに対するストレートな呪詛の言葉がくり返される曲「Open Up (1993)」は元々 PiL(Public Image Ltd.)休止後にレフトフィールド(Leftfield)との共作、Leftfield Lydon 名義でリリースされたシングルなのですが、最近の PiL のコンサートではアンコールの最後のナンバーとして必ず演奏されています。
レフトフィールドと PiL、実は昨年8月末にイスラエルで開催されたフェス Heineken Music Conference にどちらも出演する予定になっていて「ひょっとしたらどちらかが飛び入りで出演してコラボ復活があるのでは?」と噂されていたのですが、結局レフトフィールドが出演を取りやめ実現しませんでした。最近イギリスではイスラエルの対パレスチナ政策への批判が高まっていて「イスラエルで開催するコンサートになんか出演するな!」という声が多く出たためです。
一方のジョニーおじさんは「政治家がバカだからといって、その国の人を同じに扱うな。制裁なんかで何も解決できやしない」というのが持論ですから、もちろんイスラエルへ行ってちゃんと「Four Enclosed Walls」を歌いました。
(レフトフィールドの)ニールには今ちょっと腹が立ってる。「イスラエルで演奏することは人種差別に加担することだ」なんてぬかすトレンディーな学生さんたちの圧力に屈してイスラエルでのコンサート出演をやめてしまったんだ。まったくばかげてる。
ビデオは昨年8月、ハンガリーで開かれた Sziget Festival でのインタビューとライブの様子です。インタビュー、ライブ(Public Image)、インタビューの順で最後に「Open Up」の演奏が収録されています。
開放しろ、俺に場所をよこせ
開放しろ、俺に場所をよこせあんたは嘘をつき、偽り
騙し、掛け金をコロコロ変える
儲けの当てにならない磁石投げゲーム
ぶっつけ本番、バブルをはじけさせる
つまるところは
ドタバタ劇
友好関係とそのパロディ
悲劇あるいは喜劇
どれもどうせ評判のため開放しろ、俺に場所をよこせ
開放しろ、俺に場所をよこせあんたの企みに引っかかり自分を見失った
金が目的なんだよ、ハニー
映画に出てスターになることじゃないんだ
それからああやってこうやって
徹底的にやって神様よりビッグになるんだハリウッドを燃やせ
金ピカの町を解体しろ
ハリウッドを燃やせ
地に落ちろ
「Open Up」のオリジナル CD は廃盤ですが、最近再発された「Psycho's Path」にもボーナストラックとして収録されています。