2012/02/13

20年ぶりのニューアルバム「This Is PiL」は初夏にリリース!

PiL, John Lydon, Primavera Sound Festival 2011 by jaswooduk
PiL, John Lydon, Primavera Sound Festival 2011, a photo by jaswooduk on Flickr.

つい先ほど、PiL のオフィシャルサイトで待望のニューアルバムに関する発表がありました。以前報じられていた通りタイトルは「This Is PiL」、12曲入りのアルバムで5月か6月頃にリリースされるそうです。アルバムに先行して「One Drop」という限定アナログ盤 EP のリリースも決まっていて、こちらは4月21日の Record Store Day に発売されます。

またこの発表の少し前、BBC ラジオ6 の番組にジョン・ライドン(John Lydon)が登場して、ラジオ 6 Music 10周年記念コンサートへの PiL としての出演がアナウンスされました。これが2012年の PiL 初ライヴになります。

それからもうひとつ、同じラジオ6 の Steve Lamacq Show で今日、新曲の「One Drop」が初披露されます。イギリス時間で16:00から19:00の番組なので、日本時間だと今晩深夜1:00から4:00までになってしまうのですが、この時間帯のどこかで新曲が放送されます。

いやあ、長かったねえ、前作「That What Is Not (1992)」から20年。今のメンバーで2009年暮れからライヴ活動を再開、資金稼ぎのツアーで1年半。レコーディングは昨年9月に完了したものの、レコード会社が決まらなくてずうっと出せなかったアルバムがやっと出ます。

まあ普通ならもっと簡単に出してるんですよ。レコード会社と適当なところで折り合い付けるとか、契約がゴタゴタしてるなら PiL の名前は諦めて別のバンド名で再出発して自前のレーベルを立ち上げるとか、色々テはあったはずなんです。でもそれをやらないで20年かかったんです。

彼が具体的に何にこだわって、どう戦ってきたのか、細かいことはよくわかりません。でも、明かなのは、ずっとそうしてきたからこそ今のジョン・ライドンがあり、あの驚異的な声が出るようになったんです。ずいぶん遠回りして、やっとここまで来たんです。

もう少しです。楽しみに待ちましょう。今年も日本に来てくれるかなあ?

(2012/02/14追記)
昨夜 BBC 6 の放送で新曲「One Drop」を聞き損ねた人、BBC の Web サイトで聴けるようになっています。「Listen Now」ボタンを押して、プログラムの時間を 1:16:00 あたりに合わせてください。1週間限定の公開なので、お早めに。

2012/02/12

おかえりなさい (タホ湖 - ケイト・ブッシュ)

Lake Tahoe by wili_hybrid
Lake Tahoe, a photo by wili_hybrid on Flickr.

山の水は冷たく、泳ぐなんてとても無理。ただ岸に立って、眺めることしかできません。でもひょっとしたら、湖の底に沈んだ女性を見ることがあるかもしれません。言い伝えでは、いつの日か突然彼女が浮び上がって、現れると言われているのです。

ヴィクトリア調のドレスを身に纏った彼女は、迷子になった飼い犬を「スノーフレーク、スノーフレーク!」と名前を呼びながら探していたのですが、その途中、誤って湖に転落し溺れてしまいました。かわいそうに、陶器の人形のように、湖の底に沈んでいったのです。

彼女が目を覚ますと、家には誰もいませんでした。長らく留守にしている間に時計は止まってしまったのです。家には誰もいませんでした。

彼女が飼ってる年老いた犬は眠っていました。もう足が弱っていて、満足に歩けなかったのです。でも犬は夢の中で立ち上がり、走っていました。岸に沿って、ぬかるんだ野原を走りました。お化けの出そうな怖い森を通り抜け、彼女を探して走りました。

家のベッドは整えられ、食事のテーブルも準備ができていました。玄関のドアが開いて、誰かが呼んでます。彼女です。

こっちよ、こっちよ! おかえりなさい!あなたの大好きな骨やビスケットが用意してあるわよ。待ってたのよ。

さびしかった?私のこと、恋しかった?ほら、キッチンよ。あなたが眠るカゴがあるでしょう。ここは玄関ホール、いつもここで私を待ってるのよね。こっちは寝室だけど、ここは入っちゃだめよ。そしてここが私の膝、枕にして眠っていいのよ。

おいで、いい子ね。おかえりなさい。

おかえりなさい。

ケイト・ブッシュ(Kate Bush)の曲の評価で「癒される」「落ち着く」「おやすみの音楽にぴったり」なんてのをよく見かけるんですが、えーっ、みんなホントにそうなの?

オラなんか、この曲聴くと涙と鼻水で寝るどころじゃないんですけど。ケイト・ブッシュに「おかえりなさい」なんて歌われたら、ジョン・ライドンだって涙がこみ上げてきて、洟かみながらじゃないと聴けないと思うぞ。

2012/02/11

きもちわるいですか? (The Light Pours Out of Me - Magazine)

Little insect on the wall by drkaos86
Little insect on the wall, a photo by drkaos86 on Flickr.

あなたがある音楽を聴いて「すばらしい!最高だ!!」と感じたとしても、ほかの人が同じように感じるとは限りません。たとえ「すばらしい!」と感じる人が数多くいたととしても、「こんなのどこがいいの?」という人が必ずいます。ほとんどの場合、音楽の好き嫌いはその人の感じた結果であって、意識的な選択によって生じるものではありません。

意識が高度に発達した生物においても、知覚や思考は無意識に生じるのがふつうである。なかでも、人間はその最たるものにちがいない。はっきりと意識される知覚は五感を介して受容することのごく一部であって、それよりもはるかに多くを人間は閾下知覚によって感じ取る。意識に上るのはすでに知っていることの薄れかけた影でしかない。

現に知っていることと、意識を介して学習することを同等に置くのは致命的な誤りである。精神の寿命と肉体の寿命は表裏している。覚醒した意識にばかりすがって制御しようとすれば、精神は機能しない。

- 「わらの犬(Straw Dogs) 2002」ジョン・グレイ(John Gray)

もちろんオラは、マガジン(Magazine)のサウンドやハワード・ディヴォート(Howard Devoto)の声がすばらしいと感じます。子どもの頃は「このすばらしさが、どうしてみんな分からないのだろう?」と思っていたのですが、今は大人になったので、分かんない人には分かんないんだと分かります。どっちかと言うとハワード・ディヴォートの声やルックスは「あー、あたしこのタイプ、絶対ダメ!」という人が多いことも、今は経験で知ってます。

好きな人も嫌いな人も、選択した結果じゃないんだから、仕方ないんです。最初っからそうなんです。なんでか知らないけど、人間はそうゆう風になってるんです。

でもね、今まですごくイヤだったものが、ある日突然好きになることもあるんです。だからもう一度聴いてみてください、マガジン。

時は
飛ぶように過ぎ去るかと思えば
のろのろと這いまわる
壁の表面を上に、下に
虫けらのように

光がぼくの中から溢れ出す
光がぼくの中から溢れ出す

沈黙の陰謀は
どうしてもぼくを洗脳したいようだ

光がぼくの中から溢れ出す
光がぼくの中から溢れ出す

つめたい日の光が
ぼくの中から溢れ出す
ぼく自身は照らさず
そのままにして

光がぼくの中から溢れ出す

この静止した世界で
まるで血が吹き出すように
一気に溢れ出す
心臓の鼓動で
愛が叩きのめされる

光がぼくの中から溢れ出す

何人が死んで、生き残っているのは何人だろう? (ピンク・フラッグ - ワイアー)

Wire by : : Kasper
Wire, a photo by : : Kasper on Flickr.

ワイアー(Wire)の新作はライヴ・アルバム「The Black Session - Paris, 10 May 2011」です。と言っても普通の会場で演ったものではなく、昨年5月にパリのラジオ・フランスで、少数の観客を招待して録音されたスタジオ・ライヴです。実は昨年後半のツアー会場で限定販売されていたものなのですが、今回めでたく一般販売されることになりました。

国内盤の CD は2月20日の発売ですが、ダウンロード版のほうは先行リリースされていて、すぐに購入可能です。

昨年のツアーは、2010年暮れにリリースされた「Red Barked Tree」からの曲が中心だったのですが、Two People in a Room、Drill、Kidney Bingos など、しばらく演ってなかった古い曲も多く演奏されました。

ただしこのアルバムのハイライトはやはり、演奏時間10分にも及ぶロング・ヴァージョンの「Pink Flag」でしょう。1977年にリリースされたファースト・アルバムのタイトル・トラックで元々コードが2つしかない曲だったのですが、さらにコードを減らしワン・コードで延々と続きます。2000年のワイアー復活以降もライヴでは毎回必ず演奏されてる曲です。もう35年近く演奏し続けてます。

何人が死んで、生き残っているのは何人だろう?

ぼくは赤い奴隷商人に買い戻された
物資がかき集められ、戦略を策定
時計はすべて、18時15分に合わせられた
1955年の死者、生存者数を報告せよ

ピンクの旗が、うなり声を上げてはためき
少年兵たちはラッパを吹き鳴らした
懺悔する間もなく、命令が下る
3月4日には帳簿が改竄された
3月12日現在、消息が判明した数を報告せよ

何人が死んで、生き残っているのは何人だろう?

2012/01/30

大邸宅とバリケードが建ち並ぶ町に (Seattle - パブリック・イメージ・リミテッド)

2001年9月11日の夜、仕事から帰って家のテレビをつけると、もうもうと煙を吹き上げる高層ビルの様子が映っていました。なんだこりゃ?と思って見ていたら、その後すぐに飛行機のようなものが飛んできて、ビルにぶつかり爆発しました。ああ、これ前に見たやつだって思いました。PiL の「シアトル(Seattle)」のビデオで見たやつだって。

1986年春、しばらくライヴ活動から遠ざかっていたジョン・ライドン(John Lydon)は、ジョン・マッギーオ(John McGeoch)、アラン・ディアス(Allan Dias)、ルー・エドモンズ(Lu Edmonds)、ブルース・スミス(Bruce Smith)と共に、ヨーロッパと北米で本格的なツアーを開始しました。このメンバーで翌年作成されたのがアルバム「Happy?」で、「シアトル」はこのアルバムからのシングルです。

皮肉なことに「Album」のレコーディングを終えると、またバンドでやりたくなったんだ。なぜかって?そもそもひとりになったのは、ゴタゴタから逃れて、状況を見直したかったからなんだ。そうやって考えた結果、俺のバックグラウンドである、ライヴ・パフォーマーとしての自分に戻るべきだとわかった。ソロ・アーティストにはなりたくなかった。グループとして活動するのが好きなんだ。

普通はやらないんだが、「シアトル(Seattle)」だけはツアーの最中にレコーディングしたんだ。ツアー中に数日、時間を確保できた場所がシアトルだってわけさ。実によく考えられた話だろ?

(「Plastic Box」ライナーノーツ)

1980年代、アメリカの経済は低迷していました。その低迷生活が生んだ音楽がグランジなのですが、一方でマイクロソフトに代表されるグローバル企業を数多く生み出したのも、このシアトルという町で、当時既にその萌芽が始まっていました。

ジョン・ライドンがそんなことをはっきり意識していたとは思いませんが、何か大きな力が動き出している気配と、それに対する嫌悪感がこの歌を生み出したに違いありません。

キラキラ輝くようなジョン・マッギーオのギターが印象的なこの曲ですが、その背後をルー・エドモンズのノイジーなサズがしっかりサポートしている様子が、今聴くとはっきりわかるはずです。

この古い町の風景が気に入らない
上ったものは、いずれ地に落ちる
人気(ひとけ)のない競技場には、個性が置き忘れられる

俺の前から消えうせろ
一体これは何なんだ

射程距離の中に追い込まれて、あらゆる能力が品定めされる
代わり映えのしない新しい競技場で、思考も身体も縛り上げられる
連中が理解できないことは、当たり前のことでも無視される
まるで、何ごともなかったように無視される
そして、何ひとつ変わらない

一体これは何なんだ
一体これは何なんだ
一体これは何なんだ
俺の前から消えうせろ
俺の前から消えうせろ
俺の前から消えうせろ
起きろ、出ていけ、俺の前から消えうせろ

さあ、何か言ってみな

秘密の合図に訳知り顔
いい天気の日には帳簿をごまかす
この人生がもたらす悲惨な状況は
喜びとともに受け入れよう

この古い町の風景が気に入らない
上ったものは、いずれ地に落ちる
人気(ひとけ)のない競技場には、個性が置き忘れられる

一体これは何なんだ
一体これは何なんだ
一体これは何なんだ
俺の前から消えうせろ

大邸宅とバリケードが建ち並ぶ町に
脅威が確実に忍び寄る

大邸宅とバリケードが建ち並ぶ町に
脅威が確実に忍び寄る

2012/01/27

本当はこんな歌、歌いたくないんだ (The Worst Of Progress.... - Magazine)

Sisyphus by Amaury Henderick
Sisyphus, a photo by Amaury Henderick on Flickr.

芸能人とかアーティストという職業は、一発当たればウハウハで楽な生活ができるものと、今でも信じてる人がたくさんいます。芸能界というのは、派手に見せて人に夢を与える商売なので、その幻想を維持しなければならない事情もあるのですが、実際のとこ、ほとんどの人が地味な生活を送っています。

ハワード・ディヴォート(Howard Devoto)さんの場合、マガジン(Maggazine)解散後、会社に勤めて写真ライブラリ管理の仕事をしていたというのはよく知られた話ですが、実は2005年にもメンバーが集まってリハーサルをしていたそうです。会社勤めをしながらマガジンとしての活動を再開できないと、一旦は流れてしまったのですが、その後会社が倒産したためハワードさんは50代半ばで失業者となってしまいました。一方これが「幸いして」2009年の再結成ツアーが実現したわけです。(Pennyblackmusic Magazine : Interview)

アルバム「No Thyself」収録の「The Worst Of Progress....」は「わらの犬」という本に触発されてつくったそうです

中産階級(ブルジョア)は終身雇用、もしくは、生涯、働きつづけることができる制度を生活の基盤としている。それが、今や身を立てる仕事、職業が影をひそめる世の流れである。遠からず、職業の概念は中世の地位や身分と同様、黴の生えた遺物となるだろう。

ブルジョアはヨーロッパと日本にそこはかとなく以前の面影を残している。イギリスとアメリカでは、テーマパークの常設展示となった。中流の暮しはもはや資本主義では賄いきれない贅沢である。

進歩は怠惰を敵視する。人類を救う仕事は並大抵ではない。目標をひとつ達成しても、その先は山また山だから、どこまで行ってもきりがない。もちろん、重畳の山は蜃気楼にすぎないが、何よりも始末が悪いことに、これが永劫の幻影なのである。

古代人にとって、終わりのない労働は奴隷の烙印だった。シジフォスの労働は劫罰である。進歩のために労働に甘んじている現代人は奴隷と大差ない。

- 「わらの犬(Straw Dogs) 2002」ジョン・グレイ(John Gray)

現代の失業者は「うわああ、仕事がないよ、どうしよう」と日々あせりながらも、こうした本を読んでシニカルな思索にふけるのが王道だと思います。

一方、マガジンは昨年10月にアルバム発売、11月にイギリス国内9ヶ所でコンサートを行なった後は、BBC ラジオでスタジオ・ライヴを収録したのを最後にしばらく音沙汰がありません。今後の活動については、次のように語っています。

昼間の仕事はもうしてない。しばらく前にやめたんだ。でも音楽だけをフルタイムの仕事にしたいと思ってのことじゃないよ。あと、これは再結成に動き出した時点から、はっきりしていたことだけど、他のメンバーもそれぞれ自分のプロジェクトを抱えてるから、昔みたいにマガジンとしての活動だけで手一杯にしたくないはずなんだ。

これからのことは、どうなるかわからないな。今できることをやるしかないんだ。曲を作りこのアルバムをレコーディングするために、メンバーみんなの貴重な時間を費したから、どうなるか、やるだけやってみるつもりだよ。みんな経済的にラクじゃない。なにせぼくらはカルトバンドだからさ、続けていくのは容易じゃないんだ。一年、一年少しずつやってくしかない。もちろん続けたいとは思ってるよ。

(No Thyself: Magazine's Howard Devoto Interviewed)

ビデオはマンチェスターでのライヴの模様です。ハワードさんは「こんな歌、歌いたくない」なんて言ってますが、もちろん嘘にきまってます。顔を見ればわかります。

弱みを探って、あちこちうろついてるときだった
ずんぐりとした指をぜんぶ火傷してしまったのは
何より始末が悪いことに、あからさまに言って
聞いていたような価値のあるものは、何ひとつなかった

ぼくは自分自身の進歩に集中していた
人生の成功は電話次第
地図上の色はどうしていつもにじんでいるんだろう?
もしそれが本当なら、そうだな、きみがひとりでやったことじゃないな

きみは、あの素晴しい日に手を伸ばす
遥か彼方の陸地にも手を伸ばす
でも、たった一日で、もう手を伸ばすものが何もなくなる

本当はこんな歌、歌いたくないんだ
それに、きみが笑うことぐらい恐ろしいものはない
宇宙の起源を探るスペクトログラフがどうのこうの
くだらない解釈でぼくの邪魔をしないでほしい

ぼくの予言を聞くがいい
人は暗闇をじっと見つめることなんかできない
そして、それが永遠に続くことはない
それから、ぼくらが月へ行くことも、決してない

それでも、ぼくらは起き上がる...

きみは、あの素晴しい日に手を伸ばす
遥か彼方の陸地にも手を伸ばす
でも、たった一日で、もう手を伸ばすものが何もなくなる

2012/01/26

寒い国から来た鏡獅子 (ザ・ライオンズ・ローア - ファースト・エイド・キット)

Untitled by Jen Yoshida
Untitled, a photo by Jen Yoshida on Flickr.

スウェーデンのおぼこ姉妹、ファースト・エイド・キット(First Aid Kit)の新しいアルバム「ザ・ライオンズ・ローア(The Lion's Roar)」が発売になりました。出足は好調で、iTunes のアルバムチャートを見ると、ノルウェーではいきなり1位、デンマーク、フィンランド、スウェーデンでもベスト10入りしています。日本でも、こないだのプロモーション来日の甲斐があって、雑誌などにも取り上げられ、徐々に注目されてきてるみたいです。2月8日にはめでたく国内盤も出ます。

この二人はねえ、やっぱライヴがいいのよ。向かって右がギターを持った妹のクララで、左がキーボードを前にした姉ちゃんのヨハンナ、あとは中央にサポートのドラムがいるだけのステージなんですが、ほかに何の仕掛けもない分、ただ「歌を歌うためにやって来ました」って感じがより間近に感じられて新鮮です。いや、YouTube とかでしかライヴ観たことないんですけど、そうなんです。

アルバムのタイトルになってる曲「The Lion's Roar」は2年くらい前から演奏されていて、ファンにはすっかりおなじみの曲なんですが、注目はヨハンナのキーボードです。一見テキトーに弾いてる風なんですけど、いやなかなか、少ない音数とやわらかい音色で、ここしかないでしょってとこを攻めてきます。

あと見どころはもちろん、二人並んで長い髪を振り乱してのヘッドバンギングです。

2月から4月にかけてのツアーは北欧から始まり、ヨーロッパ各地、イギリス、オーストラリア、北米など既に40ヶ所以上のライヴが予定されています。日本での予定は今のところありませんが、オラ、今年の紅白にこの曲、お勧めしたいんですけど。

白々とした朝が、誰もおぼえていないことを歌い、音を奏でる
説教とお祈り、教訓を与える立場の人々に
まんまと騙されたことに、目をつむりたい人たちのために
だけどそれは失敗に終わり
夜はおかしさのあまり噴き出してしまう

わたしが言ったとおりでしょう
あなたのまわりが変わってしまうかもしれないって
それでもまだ、何もかも命じようとする気?
どうあがいても、すべては刻々と変わっているのに

わたしは大ばか者だけど、あなたも同じよね
ライオンの吠える声
ライオンの吠える大きな声
あなたから逃れ、叫ばせる声
わたしは、どうすればいいのかわからなかった

そうね、あなたのことを
もう少し、理解できたらと思うこともある
本のあらすじみたいに
でも、わたしにできるのは
あなたのおどおどした笑顔から
あなたを取り巻いて吹く昔の風のように
次に起こることを予想するだけ

わたしは大ばか者だけど、あなたも同じよね
ライオンの吠える声
ライオンの吠える大きな声
あなたを求め、探させる声
わたしは、どうすればいいのかわからなかった

わたしだけのローズマリー・ヒルがいたらと、思うこともある
あの場所に腰かけ、素晴らしい湖を眺めて歌えたら
そしてときどき、あなたのために歌えたら
歌は山々を越え、海と星の彼方へ上り
もし望めば、あなたをわたしの元へ導いてくれるはず

ライオンの吠える声
ライオンの吠える大きな声
前にも聴いたことがある
子どもの夢想、ひとりぼっちで泣き叫ぶ、ライオンの声