First Aid Kit 010, a photo by lactulli on Flickr. |
本日ご紹介するのはスウェーデンから来た姉妹デュオ、ファースト・エイド・キット(First Aid Kit)です。
3年ほど前、YouTuube で公開したビデオが評判となり、数多くのコンサートこなした後、昨年ファースト・アルバム「The Big Black & The Blue」をリリース、さらにジャック・ホワイト(Jack White)の目に止まり、今年の初めにジャックのプロデュースで Thirdman Reccords からもシングルを1枚リリースしています。2枚目のアルバムレコーディングも既に完了していて、9月からは US ツアーが予定されています。
つまりプロのミュージシャンとしてのキャリアはもう3年ほどになるのですが、姉ちゃんのヨハンナは1990年生まれで今年21歳、三つ年下の妹クララはまだ18歳です。
スウェーデン出身のおぼこ娘といってもさすがに今は21世紀ですから、二人はご両親のかけるパティ・スミス(Patti Smith)、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド(Velvet Underground)やピクシーズ(Pixies)などを聴いて育ったそうです。ヨハンナはジャーマン・テクノにハマっていたんですが、妹のクララはなぜかカーター・ファミリー(Carter Family)などの古いアメリカン・カントリーが大好きで、13歳でギターを持って歌いはじめ、後から姉ちゃんも一緒に歌うようになったそうです。
ビデオはファースト・アルバムに収録されている「I Met Up With The King」です。ボブ・ディラン(Bob Dylan)を意識して書いた曲だそうです。並のおぼこ娘にはないサムシング・ウィズ・ダークネスがあります。ギターを弾きながらリード部分を歌ってるのがクララです。ヨハンナはエンディングでキーボードを頭で弾いてます。
王様に出会った
彼は自分の体が燃えてるんだって言ってた
王様に出会った
彼の体は腐りはじめていた
彼は
ぼくは以前と何も変わっていない
だから忘れないでと言ってただけど
誰も彼のことを信じなかった
誰も彼のことを信じなかったひとりのきれいな少女がいた
彼女は世界に恋をしていた
そしてある少年を愛した
少年は彼女の体が目当てで、心には見向きもしなかった
少年は彼女の持っていたものをすべて奪った
何も残さずせんぶ奪っていっただけど
誰も彼女のことを信じなかった
誰も彼女のことを信じなかった地面の泥の中に突っ伏すと
自分が王様になったような気がする
あの少女になったような気がする
みんな何かを考えていて
みんな何かを知ってるけど
私には何もわからない
歴史にとって、私たちは何の意味もない
神様、感謝しますあなたは私のことを信じる?
私のことを信じる?
きっと信じないわね
信じるはずないわ