なんでか知らんけどイーノの A YEAR (山形浩生訳)がいつの間にか注文可能になってる。間違いなくこの在庫で最後でしょう。やはり間もなく入手困難になるであろうネロリとともにお買い求めになるのが吉です。大石内蔵之助のように世間が忘れた頃に効いてくるはずです。
ついでと言ってわなんですが、内田裕也のメルマガを発見しました。オラに責任を問われても困ります。
やはりオラの立場上(何の?)、くまうたにはひとことふれておかねばなるまい。
なんのかんの言っても、ジェネラティブ・ミュージック業界の商業的成功例として世界初です。ジョン・ケージ、スティーブ・ライヒ、ブライアン・イーノ、ウィリアム・バロウズ、デイヴィッド・ボウイという人たちですら成し得なかった快挙です。今のところまだ音楽的には「お遊び」というエクスキューズなしに成立するレベルではないですけど、聴き手の側にもこうしたものを受け入れる準備が整いつつあることを示しています。
さて、ここで問題です。くまとあなたが共同で作った音楽の著作権はどうなるのでしょう?もしすごい曲ができちゃって、本当にヒットしちゃったらどうします?
ちなみにタイトルはここから(売り上げ5.8万枚)。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Ssp.jpg |
Oda さんとこで Phish の名前が出てたの見て思い出した。このジャケットもヒプノシスの作品だ。この巨大毛糸玉は CG なんかじゃないぞ。ヒプノシスだから本当に作っちゃったんだぞ。
ヒプノシスが手がけたレコードジャケットの大半は Storm Thorgerson のサイトで見られます。
本日の脳内ジュークボックス1曲目はスクリッティ・ポリッティ(Scritti Politti)の「Lions After Slumber」です。なんちゃってファンクの名曲です。エンドレスでかれこれ2時間以上鳴り続けています。もちろん歌詞はちゃんと憶えられないのでアバウトです。
そうだよ、どうして早くこういう音で出さなかったんだよ。そうだよ、歌が聴きたかったんだよ。いいじゃん、久しぶりじゃん、歌が前に出てるじゃん、カッコいいよ、はっきり聴こえるよ、これが聴きたかったんだよ。
いいレコーディング・エンジニア、どっかで見つけてきたのかな?えっと、レコーディング・エンジニアは.... 忌野清志郎って書いてあるぞ。中ジャケットの写真には PowerBook らしきマシンとハードディスクが写ってるぞ。わはは、自分で録ったのね。そぉかあ、よかったなぁ、テクノロジー万歳ですね。
ギョーカイのレコーディング・エンジニアのみなさん、もうエンジニア業だけで食っていける時代は終わったみたいです。エンジニアの人もみんな自分で歌った方がいいです。自分で聴きたくもない他人の歌を嫌々レコーディングしてるより、その方が身体にいいでしょ。
Clock of the Long Now, a photo by Arenamontanus on Flickr. |
yomoyomo さんが ブライアン・イーノが Long Now について語るってのを訳されます。せっかく The Long Now Foundation の話が出たのにこれだけじゃ寂しいから勝手に補足。
プロジェクトサイトの about 'long now' にはダニエル・ヒリスのこんな言葉が書かれてます。
「ぼくが子どもの頃、みんなが21世紀について語っていました。しかし、この30年間ずうっと21世紀を話題にしてきたため、未来というものが毎年1年づつ縮んでしまい、今では、誰も未来について語れなくなってしまったのです。未来が目減りしてしまうような思考パターン、そこからの脱却するために長期的なプロジェクトを開始すべきときではないでしょうか。私は(ストーンヘンジ級の)巨大な時計の建設を提案します。季節ごとの温度変化を原動力とし、1年でひとつ針が進み、100年ごとに音が鳴り、1000年ごとにカッコーが飛び出してくる、そんな時計を作るのです。」
要は「おまいら、もっと長期的な視点でものごとを考えてください」運動です。とりあえず1万年先まで念頭に置く。時計建設はプロジェクトの柱であり象徴ってことですね。役員にはダニエル・ヒリスのほか、スチュワート・ブランド、ミッチ・ケイパー、ブライアン・イーノなど、そのスジの面々が名を連ねています。我々日本人にとって興味深いのは1万年動き続ける時計を考えるにあたり、伊勢神宮の遷宮システムを参考にしているらしいことですね。
姉妹プロジェクトに Long Bets なんてのもありまして、このへんのセンスが類似の「愛と平和モノ」とは一線を画すところでしょう。
一度話題にしてしまったからには、yomoyomo さんの次の翻訳、これで決まりですね。
共同通信のニュースから。
1位がエルビス・プレスリーで年間43億7千万円だって。2位チャーリー・ブラウン、じゃなくてチャールズ・シュルツ、3位トールキン、4位ジョン・レノンだって。ボブ・マーリーが9位に入ってる。
43億は大金だけど、見方を変えると「中小企業」に分類される企業1社分の売上げでしかないよね。もちろん原価ってものがない売上げだから一般企業の売上げと簡単に比べられないし、周辺で商売している分を入れると「プレスリー産業」とか言われる規模になるのだろうけど、それでも意外に少ないのねという印象。
HuntingGirledCollective でみつけたネタ。
ここ数年、音信のなかったデニス・ボーヴェルが何と日本の芸能界でお仕事してました。中島美嘉ってどんな歌歌う人なのか知らんのだけど、デニス・ボーヴェルに目を付けるとはなかなか...と思ったらなんだ、こっちの企画を使いまわしただけなのか。
ついでだからデニス・ボーヴェル作品を紹介しとこ。
Wood は森じゃなく木製家具だぞ、という話をしたいのではないの。問題は最後の So I lit a fire の部分。オラは当然家具に火を付けたのだと思いこんでいたのだけど、その解釈は強引だぞと書いてる人がいた。へ、そうなの?Google で検索してみたけど、lit a fire はすぐに煙草には結びつかんと思うけどなあ。むしろその後の Isn't it good, Norwegian wood と結びついて、部屋が燃えていく様をを他人事のようにぼーっと眺めている男をイメージするなあ。おサイケ時代に突入直前のジョン・レノンの詩としてごく自然だと思う。
ちなみにオラ Rubber Soul は輸入版しか買ったことないので、タイトルは別にして、国内版にどんな訳詩が付いているのか知りませんでした。
そうか、当時はレコードジャケットだけで5,000ポンドもの予算が使えたんだ。どおりでねえ、いつまで眺めていても飽きないジャケットが色々あったもんねえ。失われた古代文化だねえ。
そういえばジャケットのせいで売上最悪とか言われた井上陽水の「バレリーナ」は Hipgnosis 作品じゃなかったっけ?
Fodderstompf のニュースによると先日の BBC セッションを Web で公開する予定はないということ。Fodderstompf の早とちり。契約の関係で公開できないらしい。そうか、blacksmoke ってちゃんと契約守るのね。残念。
でも blacksmoke.org の mp3 download ページには blacksmoke feat. john lydon - sailing by [coming soon] とあるな。別の音源があって、そっちを DIY EP の1曲としてリリースするってことかな。
それから World Destruction の The Herbaliser ミックスが出てます。
なぜか日本ではぜんぜん話題にならないクリエイティブ・コモンズ・アイドル Lisa Rein たんのミュージック・ビデオ・クリップ Slipping Away が公開されました。ギター1本とリズムマシンをバックに歌う Lisa たんを据置きのホームビデオで撮っただけのものなんですけど、このチープな感じが逆になかなか新鮮です。
Lisa たんのプロフィールはこちらをどうぞ。Hotwired にもよく記事を書いているらしいのだけど、日本語のやつはこれくらいかな。
理屈こねてるだけじゃなく、こうやって実践してくの、いいよねえ、かっこいいよねえ。やっぱ八田さんも自分で歌ったほうがいいと思うぞ。
お仕事せずにあちこちの Web をふらふらしていたらこんなニュースを発見。KLF の Jimmy Cauty が Blacksmoke なるプロジェクトで復活、しかも John Lydon 様ご同伴で BBC Radio 1 に出演していたらしい。いやあ、すばらしい。こういう人たちががんばってこそ、愛と希望の21世紀が本格的に始まるってもんです。Radio 1 のセッションはBlacksmoke のサイトで間もなく聴けるようになるらしい。しかし、すんごい見づらいサイト。
Sex Pistols 恒例の2003年秋北米集金ツアーは適度なキャンセルとともに無事終了。
straight strategy., a photo by mrshawnliu on Flickr. |
オブリーク・ストラテジーズ (Oblique Strategies) という一種のカード・ゲームがあります。これ、ゲームといってもトランプ遊びのようなものではなく、自分の行動や思考をゲーム化して遊ぶためのカードです。カードは約100枚で構成されており、各カードには短い文章や言葉が書かれています。その内容はたとえば次のようなものです。
Use 'unqualified' people (「不適任な」人を採用なさい)
別のカードには次のように書かれています。
Turn it upside down (裏返せ)
遊び方は簡単です。あなたはカードの中から一枚を引き、そこに書かれている内容を解釈し、その通りに考え、行動するのです。どんなときにカードを引くのか?それはあなた次第ですが、あなたが何かをしていて、行き詰まったとき、「ゲームを必要としているな」と感じたときなどです。カードの内容がどのような意味を持つのかは、カードを引く人と問題になっている対象、そのときの周囲の状況など諸々の条件に左右されます。カードに従うことで、ことの成り行きやあなた自身の変化を楽しむゲームです。
オブリーク・ストラテジーズに限ったことではありませんが、ゲームを楽しむ上で最も大切なのは大マジでやることです。風呂に入って、うがいをして、塩で清めて、白装束に着替え、気持を鎮めてから意を決して一枚のカードを引くというのも良いかもしれませんが、それだと状況が固定されてしまうため、変化のバリエーションが貧弱になってしまいます。ゲームを楽しむポイントは「カードを引くべきだ」と感じたそのとき、その状況で引く、大真面目に引いて実践することです。
このオブリーク・ストラテジーズ、元々は音楽家のブライアン・イーノと画家のピーター・シュミットが(音楽や絵の創作現場で)自分たちが遊ぶために作ったものですが、「おもしろいからほかの人にも使ってもらおう」と考えたらしく、1975年に一般向け販売が開始されました。その後1980年にピータ・シュミットは亡くなりましたが、イーノとその友人たちにより(非常にゆっくりとしたペースの)メンテナンスが続けられ、現在もイーノのお店で入手可能です。イーノ自身がオブリーク・ストラテジーズで遊ぶ様子は1995年の彼の日記 A year で読むことができます。またイーノ自身のものではありませんが、オブリーク・ストラテジーズ関連情報を網羅した Web サイトがあり、ここですべてのカード内容を参照することができます。PDF も用意されているので、それをダウンロードして自分でカードを作ることも可能です。
日本語版は一時リリースされていたようですが、残念ながら現在入手できないようです。仕方ないので先週自分用に4th Edition の内容を翻訳してみました。Web 上で公開していいかどうかをイーノに直接確認する術がないため、前述のOblique Strategies Web サイトを運営する Gregory Taylor さんにメールを送ってみたのですが、彼もわからないらしく返事がありません。よって日本語版は今のところここにも置いてません。でもまあ、非営利目的で個人的に送るということならかまわないはずなので、もし岩田版でかまわないから日本語バージョンが欲しいという人がいたら、メールで連絡ください。市販の名刺印刷用紙を使って印刷するための MS ワード形式のファイルもあります。
無料の24時間インターネットラジオ局 Virgin Radio、みなさん聴いてますか?ここの特色は何といっても音質の良さ、それに Ogg Vorbis ストリームを提供していることなんだけど、今まで Ogg Vorbis 対応はメインの放送と Classic Rock の2チャンネルだけだったの。この2チャンネルは流れる曲がかなりダブっていて、毎日朝から晩まで流しているとさすがに「レイラ、今日何回目ですか?」とか「ホテル・カリフォルニア、もうかんべんしてください」みたいな状態になってきます。おおい、ほかにもっと何かないのかあ、と久しぶりにサイトを見てみたらなんだ、Ogg Vorbis のチャンネル増えてるじゃん。The Groove と Liquid の2つ。
Virgin Radio のシステムは James Cridland というオタクな人が仕切っているらしいのだけど、recommended browsers にはちゃんと Opera や mozilla が入っているあたり、細かな気遣いがうかがえます。
自分で演奏したクラシック曲を Ogg Vorbis 形式で多数公開している人のページを発見。こういうふうに著作権切れのクラシック曲を電子データで公開する人が増えて、音楽版 Project Gutenberg みたいになってくるとおもしろいね。さらにそれらをベースに加工する人たちが現れて、今までと違った音楽が生まれてくるかも。著作権がんじがらめの20世紀音楽が、人々に見離される時代も近い?
そういえば、この映画まだ観てないんだよな。いや、どんな内容なのか知らないんだけどさ、自転車モノだし、大泉くんが主演だし、清志郎がエンディングテーマ歌っているそうなので、ぜひ観に行かなくちゃならない。でも茄子と自転車がどう関係あんのよ?
世のラジオ曲では始終音楽が流されており、その各局で毎週40以上の新曲が登場しています。けど、それらすべてを聴く時間がある人なんて誰もいません。そこで我々は、我々に代わって全部の曲を聴いてくれるコンピュータシステムを立ち上げました。このコンピュータはあなたが聴きたいものすべてを押えています。各曲の状態を記録し続けています。Eigenradio は収集したデータから最もよく使われている周波数と最もエントロピーの高いビートを抽出して、音楽を生成しています。
去年から個人的に「これをもういっぺん聴いたら終了。あとは20世紀の音楽なんてもうどうでもいいやシリーズ」というのをやっておりまして、その中でどうしても入手できなかったのが This Heat だったのですが、やっと再発されることになりました。。先日 Scritti Politti の Skank Bloc Bologna もCD 化されたことだし、これでやっと20世紀とお別れできます。めでたい。
聴いたことない人のために、This Heat のファーストのイントロを紹介すると、こんな感じです。
ぴー、ぴぴぴー、ぴー、ぴーぴーぴー
ぴー、ぴぴぴー、ぴー、ぴーぴーぴー
....................................
どんどん、ぎゃーご、どんどん、ぎゃーご、どんどん、ぎゃーご、どんどん、ばがっ
どんどん、ぎゃーご、どんどん、ぎゃーご、どんどん、ぎゃーご、どんどん、ばがっ
きかこ、きかこ、きかこ、きかこ
きかこ、きかこ、きかこ、きかこ
きかこ、きかこ、きかこ、きかこ
きかこ、きかこ、きかこ、きかこ
どーん、きゅー、こーわーん(ぴたっ)
どーん、きゅー、こーわーん、きーこき、きこき
どーん、きゅー、こーわーん(ぴたっ)
ちゃんちゃかちゃかちゃか、ちゃかちゃかちゃかちゃか
ちゃんちゃかちゃかちゃか、ちゃかちゃかちゃかちゃか
ちきちきちきちきちきちきちきちき
ちゃん、ちゃんちゃかちゃかちゃか、ちゃかちゃかちゃかちゃか
....................................
とゆう感じです。
本日伝説のマダム最終回、夏木マリとかおりおねいさんの対決を楽しみにしてたんですが、ちょっと肩すかし。脚本がアレで夏木マリ様、力を出しきれず無念。まあ、元の脚本がしょうもないのをいいことに、かおりおねいさんが好き放題やって、それで持ってた番組ですからね。
夏木マリ様といえば、1989年の名作愛の矢車草の母親役。つっても誰も知らないよね。あのね、ごく普通の小学生の男の子が1児の父になっちゃう話なんだ。夏木マリはその小学生の母親。もちろん母親は息子に息子がいるなんて知らない。高校生になった男の子が施設に預けられている息子と再会するの。それでその男の子が息子を引き取って一緒に暮らそうとするんだけど、驚いた彼の父親と母親は...ってストーリー。たしかビデオに取っといたはずだけど、あれどこへやったかな。
一応お約束なんで、見てきましたマトリックス・リローデッド。たはらさんお勧めの品川 IMAX シアターです。ジェットコースター効果満点の映画館です。しかしジェットコースターの命は儚い。いかにお金のかかったすごいやつでも、同じところぐるぐる回っていると、あくびが出てしまうです。夜、テレビでやってたウォーターボーイズの勝ち。
スーパーハカーを目指す青少年諸君、マトリックスになんかうつつを抜かしているヒマがあったら、シンクロやりなさい、シンクロ。あ、「私はトリニティになる!」という女の子はとりあえず許す。
Virgin Radio が突然 Ogg Vorbis によるストリーミングを開始しました。Virgin Radio の James Cridland さんって人から直接 vorbis メーリングリストにアナウンスがありました。James さんもけっこうオタクな人らしい。あちこちにオタクが増えると、色々楽しいことが起きていいね。96K の音質はなかなかのもんだよ。Ogg Vorbis の音質知らない人、ぜひ聴いてみて。
私が見たことあるゴスペル集会というのはあれです。そう、ブルースブラザース。ジェームス・ブラウンが牧師で「君は光を見たか?」ってやつですね。もうひとつ、10数年前、テレビでやってた「清志郎、ハーレムのゴスペル教会へ行く」みたいな番組を見ました。こっちはホンモノの教会だったんですが、牧師はシャウトするし、椅子席にすわっているそのへんのババアがみんなして、アレサ・フランクリンばりのハミングをするので、やつら毎週ブルースブラザースなのかと、びっくりしたものでした。
新山さんがニューヨークの CD 屋にはゴスペルの CD が少ないって書いてるけど、別に冷遇されているわけじゃないと思うな。ゴスペルは CD で鑑賞するもんじゃなくて、その場に行って参加しなければ味わえないもんなんだと思う。日常的にゴスペル集会に参加している人でも、ゴスペルの CD はあまり買わないんじゃないの?
FM 東京のみなさん、いつもお世話になっております。お礼のごあいさつが遅くなってしまい、もうしわけございません。1989年の「谷間のうた」に引き続き、今回もまた実に手の込んだキャンペーンを実施していただき、たいへんありがとうございます。お陰様で、会社の近所にあるディスクユニオンの仕入担当者は、早速在庫確保に走ったもようでございます。
「えっ、えっ、それどこ?どこで売ってんの?」という方のためにインターネット上でのダウンロード販売もご用意いたしました。フォーマットが WMT とかいうわけのわかんないのになってますが、気にすんな、たいしたことじゃございません。それよりも、せこいヘッドフォンなんかで聴かないで、ちゃんとしたスピーカで鳴らしましょう。
FM 東京のみなさん、ありがとう。愛してます。
「2人で生活する分には1日10ドルくらいあれば十分です」のトロットさんちは、いよいよネオテニーの出資でホスティングサービスを立ち上げるそうです。トロットさん夫婦は「あの頃、お金はなかったけど、毎日とても楽しかったね」な時代に終りを告げ、Blogger や Radio Userland と同じ土俵に上がるわけです。なんだか切ないね。人生だね。この曲でも聴いてしみじみしましょう。
さて、一部で(ビジュアルが?)インパクトありすぎという話も出ている Opsound、コピーレフトな音楽を提供するオンラインレコードレーベルです。ルックスの話はともかくとして(笑)、音楽の場合、理念先行のムーブメントは往々にして音楽自体が貧弱になりがち。ニューヨークのおっしゃれーなアーティスト中心というのも、一般庶民に敬遠される確率が高い。果して Opsound は新しいユニークな音楽を生み出せるか?
注: サイトにはコピーレフトと書いてあるけど、ラインセンスは GPL じゃなくて、Creative Commons Attribution-ShareAlike 1.0 です。
HotWired Japan の記事から。このKenRadio、ネットラジオって書いてありますが、ライブストリーミングじゃなくて、オーディオファイルのダウンロードですね。いわばしゃべりで作るウェブログ。文章書くのは得意じゃないけど、しゃべりなら...という人も世の中にはたくさんいるわけで、こういうのもありだと思う。音楽著作件云々の面倒な世界とも無縁でいられるしね。しゃべりで食っていきたい芸人さん、これからはインターネットが舞台ですよ。
BitTorrent みたいなソフトウェアはこういうおしゃべりウェブログと連動する形にするとおもしろいぞ。ちなみに岩田はあしたまのおねいちゃんのしゃべりが大好きです。あ、こっちのページで「ノラや」をハケーン!
ふるかわさんの人生の目的は風吹ジュンと結婚することだそうだ。最近の若者には珍しく、なかなかしっかりした良い目的を持っていると思う。しかしだな、私は1974年、小学生の頃からかの名曲「愛が始まるとき」を愛唱してきたのだ。山上たつひこ氏の名作「がきデカ」は全巻読破したかね? あのジュンちゃんはもちろん風吹ジュンがモデルになっている(ちなみに西条くんは西城秀樹で、あべ先生はあべ静江)。当時のイケてる小学生は、少年チャンピオンの「がきデカ」と少年マガジンの「デビルマン」を読み、「愛が始まるとき」を歌いながら練馬変態クラブごっこをしていたのだ。
元祖茶髪アイドル、日本歌謡曲史上最も歌の下手な歌手として登場した彼女は、一部小中学生の間でカルト的な人気を博したものの、その後ヤクザに拉致されたとか、実は中卒だったとか、元ホステスで2歳サバをよんでいたとかのスキャンダルでアイドル世界を追放され、脱いだり芸能界の大物と結婚したり子ども抱えて離婚したりで、一時はただひたすら毎日台所で鍋を磨いていたそうです。一人前の役者として認められ始めたのは40歳に近くなってからです。その後も元ダンナが覚醒剤で逮捕とかありました。現在の風吹ジュンが確立するまで、仕込みに30年くらいかかってるんですよ。ナロンエースや月桂冠の CM なんて、ホントは涙なしには見られないの。
だからね、若い人は20年、30年後、今の風吹ジュンみたいになれるような人を探しなさい。
なんて書いてあるけど、この人、まだ発売されていない4月23日発売のアルバムを3月6日時点で一体どうやって聴いたのでしょう?既に「このレビューが参考になった」人もいるし。まあ芸能界ですから色々事情があるんでしょうね。米ワーナーにしたら、社運を賭けた決断だったかもしれないし。それから、同じ CD の国内盤と米国盤をどちらもおすすめ! 価格合計:¥3,999と言われても困るんですけど。
アメリカの芸能界がこのチャンスを見逃すはずがない。絶対誰かがやるはずだと思っていたのですが、口火を切ったのはマドンナ(Madonna)でありました。反戦ソングのシングル 「アメリカン・ライフ(American Life)」、ただしCD なし、MP3 ファイルのネット有料販売のみです。サイトのデザインもツボ押えてます。たぶん、ネット業界初のナンバーワンヒットということになるでしょう。
マドンナに比べるとちょっと弱いですが、レニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)も反戦ネタでイラクのミュージシャンと共演、シングルを発表しました。こっちは無料ってとこがマドンナに比べておよび腰で、反戦でひとやま当てちゃる!というパワーが感じられません。
あとのギョーカイ人はもう、あわててこのブームの尻馬に乗るしかありませんね。米英軍兵士は内部崩壊、ブッシュ/ブレア失脚確定じゃないっすか。
四本淑三さんによる一般音楽ファン向け記事、P2Pネットラジオの大本命「PeerCast」のしくみが bounce.com に掲載されています。一応タワーレコードがスポンサーのサイトだから、一歩野望に近づいたと言っていいんじゃないかな。
ホームページに自分の写真や文章を載せるのと同じように、ネットラジオでは自分の曲をかければいいだけだ。
やっぱ基本ですよ、これ。既存の著作権の枠組でしか商売を考えられない古い音楽家とその音楽にはさっさとおさらばして、自分で作ったほうがいいです。ちなみに四本さんは昨年 UNIX MAGAZINE にも PeerCast の紹介記事を書いてます。
彼の文章はとてもおもしろいのに、UNIX MAGAZINE の連載ではいまいちウケが良くなかったみたい。UNIX MAGAZINE の読者、センスわるーい。今どき若いもんが、ウタダなんとかのイケイケとか、中央管制、大規模ストリーミングの話に喜んでるようじゃ将来性ない。
ブライアン・イーノの「A YEAR」はすでに Amazon で注文できなくなっています。イーノが1995年に書いた日記と論文(?)を本にしたもので、翻訳は山形浩生さんです。670ページもあるとはいえ、4000円ですからね。イーノファン、山形ファンの中でも買うの後回しにして、持っていない人、多いと思う。でも間もなく入手できなくなります。今店頭に残っているのが最後です。これ、色々なネタの詰まったおもしろい本なのに。
すごくまともな人が感じたことをすごくまともに述べています。このまともさがとても新鮮。1995年、インターネットが普及する直前の時代の記録としてもおもしろい。ま、モンティパイソンのビデオ見てて、トイレ行くのが面倒なんで...なんて記述もありますが、そんなのまともな人なら誰でも身に覚えのあることです。
イーノの音楽を聴いたことない人は、先にこれ読んでから「Discreet Music」聴くのがいいと思う。だって、普通の音楽と聴き方違うんだから、知らない人がとまどうのは当たり前だよ。この本はイーノの CD/レコードの取り扱い説明書とも言えます。ちなみにイーノの代表曲は Windows 95 の起動音です。
日本の最近の芸人さんとか、作家っていうのはパターン化するのを妙に怖がってませんかね?あるいはひとつ何かウケても、それをあっさり捨てて次へ行くのが潔いみたいな風潮ありませんかね?でも芸っちゅうもんは、そうゆうもんじゃないと思うぞ。いっぺんすべてまるっとお見通しだあっ!がウケたら、それを何年も、何年も、何年もくり返して、ウケたり、ウケなかったりをくり返してこそ、ほんとにおもしろくなるんだと思うぞ。と、ひとりで日本の現状を憂えていたら、ふとスージー・クアトロのことを思い出した。
彼女は絶対に裏切らない。おそらく50歳をとうに越えた今でもレザーのジャンプスーツ姿で歌っているはずだ。そう思いついてグーぐるしたら、ほらやっぱり! もちろんトップページの写真は25年くらい前のやつだ。なんだか新作 DVD も出るみたいだぞ。タイトルは NAKED UNDER LEATHER だ。わはは、まいったか。