2010/01/07

ヴィニ・ライリーと貧困問題(A Collection of Bonus Tracks From 2001-2009 - ドゥルッティ・コラム)

ヴィニ・ライリー(Vini Reilly)を知らない人も多いと思う。このおじさんです。見ての通りやせっぽちで、そのへんの工事現場を注意して見ると、よく似た人がヘルメットをかぶって、必ず一人はいるはずです。

ヴィニおじさん、仕事はドゥルッティ・コラムというバンドのギター弾きで、芸歴は30年以上、40枚近くのアルバムを出しています。枚数はたくさん出してますが、はっきり言ってどれもあまり売れていません。それでも何とかここまで続いてきたのは、バンドと言っても、実はほとんどおじさんひとりでやってきたからだと思います。

そんなおじさんが昨年の秋、5枚組のボックスセット The Durutti Column 2001-2009 を出しました。2001年から2009年までに出したアルバム5枚をひとまとめにしたお徳用セットで、£13.99 だから日本円にして2,000円くらい、マジですかという値段です。しかもオリジナルには収録されていないボーナストラックが7曲も入っています。

オリジナルのアルバム5枚とも持ってるようなファンでも「ボーナストラック7曲もあるし、まあいっか」で買ってしまうくらいの値段なので、普通は気にしないんですけど、ヴィニおじさんは違うんです。気にするんです。

「オリジナルを全部買ってくれるような熱心なファンに、重複した CD を買ってもらうのは申し訳ない」って気にするんです。そんでわざわざボーナストラックだけを集めて、1枚の EP みたく仕立てて「(A Collection of Bonus Tracks From 2001-2009」としてダウンロード販売してるんです。

「iTunes とかなら、好きな曲だけダウンロードできるんだから、別に変わりないじゃん」とか言う人は、おじさんの気持ちがわかってないと思います。

(2013/01/03 追記) ヴィニ・ライリーの脳梗塞発作とその後の状況については「ヴィニ・ライリーの病状と彼への寄付について」をお読みください。

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